国際宇宙ステーションで大引越し、恒久型多目的モジュール(PMM)を移設

PMM relocation
Image credit: NASA
 国際宇宙ステーション(ISS)で5月27日、構成要素(モジュール)のひとつである「恒久型多目的モジュール(PMM)」を、これまで接続されていた場所から、別の場所へ移動させるという大掛かりな作業が実施された。
 PMMは協定世界時2015年5月27日9時46分(日本時間2015年5月27日18時46分)に、ISSにあるロボット・アーム「カナダーム2」を使って、これまで接続されていた「ユニティ」モジュールから取り外され、13時8分(22時8分)に「トランクウィリティ」モジュールへと移設された。
 PMMは、かつてスペース・シャトルの多目的補給モジュール(MPLM)として使われていた「レオナルド」を、ISSの倉庫として使用するために改造したもので、2011年にスペース・シャトル「ディスカヴァリー」によるSTS-133ミッションでISSに運ばれ、ユニティ・モジュールの地球側に結合され、使用されていた。
 ユニティの地球側のポートが空いたことで、今後「こうのとり」(HTV)や「ドラゴン」補給船、「シグナス」補給船が結合できるようなった。現在、これらの補給船は「ハーモニー」の地球側か天頂側にしか結合できないが、今後天頂側には与圧結合アダプター3(PMA-3)が移設されることになっており、ハーモニーの地球側に何らかの問題が起きた際に、補給船が到着できない事態になる可能性もあるため、2か所目が用意されることになった。
 今後、トランクウィリティに接続されているPMA-3を、ハーモニーの上部側へ移設する作業が予定されている。移設後のPMA-3には、インターナショナル・ドッキング・アダプター(IDA)と呼ばれる新型のドッキング機構が接続され、将来的に米国の民間企業による宇宙船がドッキングする予定になっている。IDAの1基目は、6月に打ち上げられるドラゴン補給船運用7号機(CRS-7)でISSへ輸送される予定となっている。
 さらに、ドラゴン補給船運用8号機(CRS-8)で持ち込まれる、米ビグロゥ社の空気膨張式モジュール「BEAM」をトランクウィリティに接続する作業も行われる予定で、ISS完成後以来となる、大掛かりな改装が続く。
写真=NASA。
■Leonardo Cargo Module Bolted to New Home | Space Station
https://blogs.nasa.gov/spacestation/2015/05/27/leonardo-cargo-module-bolted-to-new-home/

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