Soyuz-2-1a
Image credit: Roskosmos
 タス通信などロシアの各紙は、先日のプログレスM-27M補給船が制御不能になった事故を受け、今後のソユーズ・ロケットを使った人工衛星や宇宙船の打ち上げについての予定を変更することを検討していると報じた。
 現時点でまだ調査結果は発表されていないが、プログレスM-27M補給船の問題の原因がプログレス自身ではなく、それを打ち上げた「ソユーズ2.1a」ロケットにあった可能性が高いと見られているためだという。
 プログレスM-27Mが打ち上げられる前の計画では、5月15日に軍事衛星を搭載したソユーズ2.1aロケットが打ち上げられる予定になっていた。また、5月26日(日本時間27日)には、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の油井亀美也宇宙飛行士を含む3人の宇宙飛行士を乗せたソユーズTMA-17M宇宙船が、ソユーズFGロケットが打ち上げられる予定になっている。
 しかし、タス通信は5月8日、ロシア国防省筋の話として、「15日の軍事衛星の打ち上げは、おそらく延期になるだろう」と報じた。新しい打ち上げ日の目処は不明だという。
 また、26日のソユーズTMA-17Mの打ち上げについても、タス通信は5月7日に「6月11日になるだろう」とする、関係者の話を報じている。
 ソユーズ2.1aロケットとソユーズFGロケットは、ソユーズ2.1aの方が新型で、改良された部分も多いが、一方で共通している部分もある。プログレスM-27Mの事故の原因がロケット側にあり、なおかつソユーズFGでも起こり得ることと判断されれば、延期は避けられないであろう。
 ただし、現時点でロシア連邦宇宙庁や米航空宇宙局(NASA)などから公式の発表はなく、またJAXAも5月1日付けで、ソユーズTMA-17Mの打ち上げについては「5月11日以降に国際間で調整することとする」としており、また「現時点において、打ち上げ予定日時の変更はない」と発表している。
 プログレスM-27Mは4月28日、カザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から打ち上げられた後、ロケットからの分離の前後で何らかの問題が発生し、地上との通信も取れず、制御不能の状態に陥った。ロスコスモスは29日、国際宇宙ステーションとのドッキングを断念し、その後も原因の分析と、再突入の制御を目指して機能回復に向けた努力が続けられたが、成功しなかった。
 プログレスM-27Mには、国際宇宙ステーション(ISS)に補給するための水や食料、燃料、酸素などの物資が搭載されていた。なお、NASAやJAXAによれば、これらの補給物資がなくても、ISSの運用にも影響はないという。
 現在、ロシアでは事故の調査が続けられており、5月13日初期調査結果を、5月末に完全な調査結果を発表することを目指しているとされる。現時点で明らかになっているデータなどから、原因はプログレスM-27M自身ではなく、打ち上げに使われたロケットの第3段が爆発した、もしくは分離後にプログレスM-27Mに追突した、といった説が有力視されている。
■ТАСС: Космос – Источник: запуск военного спутника могут перенести из-за аварии с “Прогрессом”
http://tass.ru/kosmos/1956513

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