建設中のヴァストーチュヌィ宇宙基地で労働者がストライキ 給与未払いを理由に

Rogozin visits Vostochny Kosmodrome
Image credit: Roskosmos
 タス通信などロシアのメディアは4月6日、ロシア極東部で建設が進むヴァストーチュヌィ宇宙基地において、給料の支払いが滞っていることを理由に、労働者がストライキを起こしていると報じた。
 記事によると、同宇宙基地の建設を請け負っている建設会社が、約200人の労働者に対し、過去4か月にわたって給料を支払っていないという。未払い額は約1400ルーブリ(約3132万円)にもなるという。それに抗議するため、4月4日に100人を超える労働者が仕事を放棄、またそのうち26人が、食事を口にしないハンガー・ストライキに入ったという。
 ロシアの宇宙政策を担当するドミートリィ・ロゴージン副首相は、同日中に電話を通じてハンガー・ストライキを止めるように説得し、6日には直接現地を訪れ、労働者と話し合いを行い、未払いの解決を約束したと伝えられている。
 しかしその後もストライキは続いており、13日には建物の屋根に「親愛なるプーチン大統領。私たちは4か月間給料をもらっていない。労働者を救ってくれ。私たちは働きたいのだ」というメッセージが書かれたことが確認されており、さらに19日には、ストライキへの参加者がさらに増えたと報じられている。
 タス通信は19日付けで、ロシア当局が建設会社に対する捜査を開始すると報じている。
 ヴァストーチュヌィ宇宙基地は、ロシア極東のアムール州で建設が進められている新しい宇宙基地で、完成後はカザフスタン共和国にあるバイコヌール宇宙基地の能力を引き継ぎ、静止衛星や有人宇宙船の打ち上げ場所として使われることが計画されている。
 バイコヌール宇宙基地はもともとソヴィエト連邦内にあったが、1991年12月25日にソ連が崩壊したことでカザフスタン共和国のものになり、バイコヌール宇宙基地を引き続き利用するため、ロシアはカザフスタンに対して、年間100億円以上もの賃料を払い続けることになっている。ヴァストーチュヌィ宇宙基地が完成すれば、カザフスタンに依存することなくロケットの打ち上げが可能となる。ただ、バイコヌール宇宙基地からの完全な撤退がいつになるかはまだ不明だ。
■ТАСС: Космос – Медведев поручил Рогозину решить вопрос о зарплатах строителей космодрома Восточный
http://tass.ru/kosmos/1880415

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