Falcon 9
Image credit: SpaceX
 スペースX社は米国時間4月10日、「ドラゴン」補給船運用6号機(CRS-6)を搭載した「ファルコン9」ロケットを、予定通り4月13日夜(日本時間4月14日早朝)に打ち上げると発表した。ドラゴンCRS-6には、水や食料、日用品、実験機器など、国際宇宙ステーション(ISS)に向けた補給物資が搭載されている。また、ロケットの第1段機体を船で回収する試験にも挑む。
 打ち上げ日時は米東部夏時間2015年4月13日16時33分(日本時間2015年4月14日5時33分)に設定されている。ISSとの軌道の関係で、打ち上げが可能なタイミングはこの1秒しかなく、わずかでも遅れる場合は、別の日に延期となる。
 すでに現地時間4月11日には、ロケットの第1段エンジンのスタティック・ファイア・テストも完了している。これは射場において、打ち上げまでの手順を確認すると共に、ロケット・エンジンを少しだけ噴射し、エンジンや射場設備の状態を確認するためのもので、スペースX社のロケットにとって打ち上げ前の恒例となっている。
 打ち上げが行われるケープ・カナヴェラル空軍ステーションを管轄する、パトリック空軍基地発行の気象情報によると、現地時間4月13日は60%の確率で打ち上げに適した天候になるとされている。また翌14日であれば70%になるとのことだ。
 今回の打ち上げでは、ファルコン9の第1段機体を無人の船の上に降ろし、回収する試験が行われる。この試験が行われるのは今回が2度目で、前回は1月10日、ドラゴンCRS-5の打ち上げの際に実施されたが、船の真上まで降りてくることはできたものの、姿勢を崩し、打ち付けるように甲板に衝突してしまっている。同社によれば、失敗の原因は降下中の機体を制御する安定翼を動かすための作動液が途中で切れてしまったためであり、今回の試験では作動液を50%多く搭載するという。
 スペースX社では、ロケットを旅客機のように再使用することで、打ち上げ費用を劇的に引き下げることを目指しており、まずはロケットの第1段機体を再使用することを計画している。その前段階として、これまでに何度か、ロケットの第1段を大西洋上に着水させる試験を行い、続いて船の上に着地させる試験へと移行している。
 ロケットを再使用すること自体は不可能ではないものの、それによって打ち上げ費用が本当に劇的に下がるのか、ということについては懐疑的な声も多い。しかし実現すれば宇宙輸送に革命が起こることから、多くの期待が寄せられている。
 予定通りいけば、離昇から9分後に、第1段が船の上に降り立つ予定だ。
■PRESS KIT: SpaceX CRS-6 Mission | SpaceX
http://www.spacex.com/sites/spacex/files/spacex_nasa_crs-6_presskit.pdf

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