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Image credit: ULA
 米国のユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)社は3月23日、現在運用中のアトラスVロケットとデルタIVロケットの後継機となる新型ロケットの名前を、一般からの投票で選ぶキャンペーンを実施すると発表した。
 ULA社は、米国の航空宇宙大手ボーイング社とロッキード・マーティン社が共同で設立したロケット運用会社で、現在ボーイング社のデルタIIとデルタIV、ロッキード・マーティン社のアトラスVの3機種の打ち上げを行っている。またその一方で、これらのロケットを代替する新しいロケット「ネクスト・ジェネレーション・ローンチ・システム」の開発を進めている。アトラスVもデルタIVも設計が古くなりつつあることや、ファルコン9などの高性能かつ安価なロケットが登場したこと、またアトラスVは第1段にロシア製のロケットエンジンを使っていることから、今後の安定した運用に支障が出る可能性があることなどがその理由だ。
 この新型ロケットの初打ち上げは2019年に予定されており、順調に行けば、2020年代の初頭にもデルタIVとアトラスVに取って代わり、米国の軍事衛星や、米航空宇宙局(NASA)の科学衛星や探査機などの打ち上げを担うことになるとされている。
 新型ロケットの名前の候補に挙げられているのは、「イーグル(Eagle)」、「フリーダム(Freedom)」、「ギャラクシーワン(GalaxyOne)」、「ヴァルカン(Vulcan)」、「ズース(Zeus)」の5つ。このうち前半の3つは事前にULA社内などで募集された400を超える案の中から選出されたもので、後半の2つは投票開始後に一般から提案のあったものである。特設のウェブページや携帯電話のSMS機能を通じて投票でき、得票数の多いものが選ばれるという。ULA社によれば、3月30日の時点ではヴァルカンが1位で、ジースとギャラクシーワンがほぼ同数の2位に付けているという。
 投票期間は3月23日から4月6日までで、4月13日に名前と併せ、ロケットの姿かたちや性能などの詳細が発表されるという。
 この新型ロケットがどのような機体であるかはまだ明らかになっていないが、第1段のロケットエンジンには、Amazon.comの創設者ジェフ・ベゾス氏によって立ち上げられた宇宙ベンチャー企業ブルー・オリジン社が開発する「BE-4」というロケットエンジンが採用される見込みで、またバックアップとして、エアロジェット・ロケットダイン社が開発する「AR1」というロケットエンジンも候補に入っているとされる。またロケットの部品のうちいくつかは、再使用を目指すともいわれている。
■United Launch Alliance, America’s #1 Space Launch Provider, Unveils Campaign to Name Country’s Next – United Launch Alliance
http://www.ulalaunch.com/ula-campaign-to-name-new-rocket.aspx?title=United+Launch+Alliance%2c+America%E2%80%99s+%231+Space+Launch+Provider%2c+Unveils+Campaign+to+Name+Country%E2%80%99s+Next+Rocket

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