Soyuz TMA-14M
Image credit: NASA/Bill Ingalls
 国際宇宙ステーションに滞在していた3名の宇宙飛行士を乗せたソユーズTMA-14M宇宙船が3月12日、約半年間のミッションを終え、地球に帰還した。
 ソユーズTMA-14Mはモスクワ時間2015年3月12日5時14分(日本時間2015年3月12日11時14分)、第41次/第42次長期滞在員を務めたアレクサンダー・サマクチャイエフ宇宙飛行士(ロスコスモス、ソユーズ船長)、バリー・ウィルモア宇宙飛行士(NASA、ソユーズのフライト・エンジニア)、エレナ・セロヴァ宇宙飛行士(ロスコスモス、ソユーズのフライト・エンジニア)を乗せ、国際宇宙ステーションのポーイスク・モジュールを出港した。
 そしてスラスターを噴射して軌道を離脱し、軌道モジュールと帰還モジュール、機械モジュールをそれぞれ分離した後、大気圏へ再突入した。その後、宇宙飛行士が乗った帰還モジュールは、まずドローグ・シュートを展開して宇宙船の姿勢を安定させ、続いてドローグ・シュートに引っ張られる形でメイン・パラシュートを展開した。そして耐熱シールドを投棄し、さらに降下を続け、地面と接触する寸前に底部の固体ロケット・モーターを噴射し、地表に軟着陸した。
 その後、回収部隊が着陸地点に派遣され、3名の宇宙飛行士は彼らの手を借りつつ、地球の大地に降り立った。3名の宇宙飛行士の健康状態は正常とのことである。
 ソユーズTMA-14Mは2014年9月26日、バイコヌール宇宙基地の1/5発射台、通称「ガガーリン発射台」からソユーズFGロケットに搭載されて打ち上げられた。しかし打ち上げ直後に、ソユーズTMA-14Mの両側に装備されている太陽電池パドルのうち、機体の左側に当たる側のパドルが開かないという問題が発生した。だが、ロシア連邦宇宙庁(ロスコスモス)は、ステーションとのドッキングに支障はないと判断し、飛行を続行させ、打ち上げから約6時間後にドッキングを果たした。なお開かなかったパドルはドッキング後に展開している。おそらくドッキング時の衝撃により、展開を妨げていた何かが外れたりといった理由で開いたものと見られる。
 現在国際宇宙ステーションは、テリー・バーツ宇宙飛行士(NASA、コマンダー)、アントン・シュカプレロフ宇宙飛行士(ロスコスモス、フライト・エンジニア)、サマンサ・クリストフォレッティ宇宙飛行士(欧州宇宙機関、フライト・エンジニア)の3名で運用されている。彼らはISSの第42/43次長期滞在員として、2015年5月11日まで宇宙に滞在する予定となっている。
 また、今月末の3月27日には、ソユーズTMA-16M宇宙船でスコット・ケリー宇宙飛行士(NASA)、ミカエル・コニエンコ宇宙飛行士(ロスコスモス)、ゲナディ・パダルカ宇宙飛行士(ロスコスモス)の3名がステーションへと送られる予定となっている。通常、国際宇宙ステーションに長期滞在する宇宙飛行士のミッション期間は半年ほどだが、今回ケリー宇宙飛行士とコルニエーンコ宇宙飛行士の2名は1年間にわたって滞在し続ける。これは有人火星飛行など、将来の長期間の宇宙飛行に備えた実験として行われるもので、宇宙飛行士が連続で1年間も宇宙に滞在するのは、かつてロシアが宇宙ステーション「ミール」を運用していた頃以来のことになる。
写真=NASA。
■Экипаж ТПК «Союз ТМА-14М» вернулся на Землю
http://www.roscosmos.ru/21352/

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