X-Wing fin and Autonomous spaceport drone ship
Image credit: SpaceX
 スペースX社のイーロン・マスクCEOは11月22日、自身のTwitterで、次の打ち上げに使われるファルコン9 v1.1ロケットに装着された、新開発の格子状フィンと、その第1段を回収するための艀を公開した。
 同社ではロケットの打ち上げコストをこれまで以上に下げることを目指しており、まずは第1段の再使用を計画している。その前段階として、今年4月と7月にファルコン9の第1段を洋上に着水させる試験を行っている。
 今回のファルコン9は、国際宇宙ステーションに向けた物資を積んだ、ドラゴン補給船運用5号機を打ち上げる。そして第1段を、これまでのような着水ではなく、海上に浮かべた艀(バージ)に着地させることを計画している。この構想は今年10月に明らかにされたが、写真が公開されたのは初めてのことだ。
 この艀は「Autonomous spaceport drone ship」と呼ばれており、Autonomous、Droneという名の通り、自律して航行することができ、嵐の中でも指定した位置に3m以内の誤差で滞在し続けることができるという。甲板は91m x 30mの広さを持ち、また幅は最大52mまで拡張することもでき、将来的には推進剤の再補給などもできるようになるだろうとしている。
 また降下時の第1段をより正確に制御するため、第1段には小型のフィンが装着されることになった。フィンは翼ではなく、ロシアのロケットでよく見られるような格子状をしており、90度間隔で4枚装備されている。また打ち上げ時には折り畳まれており、再突入後に展開され、第1段のピッチ角、ヨー角、ロール角を制御するという。
 これまでの着水試験ではN2ガスを噴射するスラスターを使って姿勢を制御していたが、それのみでは制御には不十分であったという。またこの格子状フィンによる制御はすでに、垂直離着陸ロケット実験機のファルコン9-R試験機で試験が行われている。
 なお、第1段の回収試験は、今日明日で成功するとは考えられておらず、マスク氏によれば、今回の飛行で成功する確率は50%ほどと見込んでいるという。
 スペースX社では今後、来年にかけて12機のファルコン9の打ち上げを計画しているが、そのうち1回の打ち上げでは第1段を再使用することになるだろうとし、その確率は80%以上と見込んでいるという。
■Elon MuskさんはTwitterを使っています: “Testing operation of hypersonic grid fins (x-wing config) going on next flight http://t.co/O1tMSIXxsT”
https://twitter.com/elonmusk/status/536258543675252739

 オススメ関連記事