Fregat-M
Image credit: NPO Lavochkin
 ロシアのコメルサント紙などは10月15日、次の打ち上げで使われるフレガートM上段を輸送中の貨物列車が、走行中に脱線したと報じた。
 このフレガートMは、今月下旬に予定されているロシアの軍用通信衛星メリディアーンの7号機の打ち上げで使われるもので、両機はソユーズ2.1aロケットに搭載され、現時点では10月22日に、プレセツク宇宙基地から打ち上げられる予定となっている。
 コメルサント紙の記事や、またイタル・タス通信などの記事によれば、事故が起きたのは今月はじめのことで、フレガートMを貨物列車に載せ、プレセツク宇宙基地内の燃料充填施設へ運んでいた際に、車軸の1本が外れて脱線したという。またRussianSpaceWebが報じたところによれば、脱線から停止までの間に3から5mほど移動し続けたとのことだ。
 事故後、コンテナの中に入っていたフレガートMは追加の試験を受けることになったが、幸いにも損傷などは見つからなかったとされる。現在では燃料の充填やソユーズ・ロケットとの結合の準備がすでに整っており、打ち上げに支障は無いとのことだ。ただし「打ち上げ日時」への影響に関しては言及されておらず、これは機体への支障が無いということであり、打ち上げ日時は遅れる可能性はある。
 フレガートはロシアのNPOラーヴォチキン社によって開発・製造されている上段で、ソユーズやゼニート・ロケットで使われている。非対称ジメチルヒドラジンと四酸化二窒素を推進剤とし、最大3日間の軌道滞在と、20回以上ものエンジンの再着火が可能だ。またタンク形状が異なるいくつかの種類が存在し、今回のミッションで使われるのはフレガートMと名付けられたバージョンだ。
 そのバリエーションのひとつ、フレガートMTは、今年8月に欧州版GPSことガリレオ計画の衛星2機を載せ、ソユーズ・ロケットでギアナ宇宙センターから打ち上げられたものの、トラブルを起こし、予定より低い軌道に衛星を投入してしまっている。このときは、設計ミスにより燃料の配管が凍り、詰まってしまったためと結論付けられている。
■Ъ-Газета – Куда кривая вывела
http://kommersant.ru/doc/2589865

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