Ariane 5 ES launches ATV-5
Image credit: ESA
 アリアンスペース社は29日、宇宙ステーション補給機ATV-5ジョルジュ・ルメートルを載せた、アリアン5 ESロケットの打ち上げに成功した。ATV-5は欧州の宇宙ステーション補給機ATVの5号機で、ATVにとって最後のミッションとなる。また、アリアン5は60回の連続打ち上げ成功を達成した。
 ロケットは現地時間2014年7月29日20時47分38秒(日本時間2014年7月30日8時47分38秒)、南米仏領ギアナにある、ギアナ宇宙センターのELA-3を離昇した。ロケットは順調に飛行し、約1時間4分後にATV-5を予定通り、高度260km、軌道傾斜角51.6度の軌道に投入した。
 その後ATV-5は太陽電池パドルの展開や、地上との通信確立に成功。今後は単独飛行を続けて徐々に軌道の高度を上げ、8月12日に国際宇宙ステーション(ISS)のズヴェズダ(スヴィズダー)・モジュールに自動でドッキングする予定だ。
 ATV-5はエアバス・ディフェンス&スペース社によって開発された。打ち上げ時の質量は20,060kgで、そのうち6,602kgがISSに補給される物資となる。またそのうちの3,921kgは水や燃料、酸素などで、2,681kgが食料や生活必需品、実験機器などとなる。これは過去最大の積載量となり、同時にアリアン5ロケットで打ち上げられた、もっとも重い衛星にもなった。
 ATV-5はISSにおよそ6ヶ月間係留されたのち、ISSで発生した廃棄物を積み出航、地球の大気圏に再突入し、ミッションを完了する予定だ。
 ATV-5にはベルギーの天文学者ジョルジュ・ルメートルの名前が与えられている。歴代のATVにも、1号機にはジュール・ヴェルヌ、2号機にはヨハネス・ケプラー、3号機にはエドアルド・アマルディ、4号機にはアルベルト・アインシュタインと、それぞれ歴史上の偉人の名前が付けられている。
 ATVは今回が最終号機となる。だが、欧州による有人宇宙開発への取り組みが終わるわけではなく、ATVの開発と運用を通じて得られた技術を生かし、米航空宇宙局(NASA)が開発中の新型宇宙船オリオンの、サービス・モジュール(機械船)の開発を担う。すでに開発は始まっており、2017年に実施が予定されている探検ミッション1(Exploration Mission 1)で飛行する、オリオンの2号機に初装備される予定となっている。EM-1は無人のオリオンを、アポロ8やアポロ13と同じように、月まで飛ばし、一周させたのち、地球へ帰還させるというものだ。
■Arianespace – Press Release – 60th successful Ariane 5 mission in a row
http://www.arianespace.com/news-press-release/2014/7-29-2014-VA219-launch-success.asp

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