ソユーズ2.1a、フォトンM 4号機の打ち上げに成功 微小重力実験を実施

Soyuz 2.1a launches Foton-M4
Image credit: Roskosmos
 ロシア連邦宇宙庁は19日、フォトンM 4号機を搭載したソユーズ2.1aロケットの打ち上げに成功した。フォトン・シリーズは宇宙空間の微小重力環境下で、各種実験を行う衛星で、今回で16機目の打ち上げとなった。
 ソユーズ2.1aは現地時間2014年7月19日2時50分(日本時間2014年7月19日5時50分)、カザフスタン共和国にあるバイコヌール宇宙基地の31/6発射台から離昇した。ロケットは順調に飛行し、約8分後にフォトンM 4号機を所定の軌道へと送り込んだ。
 フォトンMはTsSKBプラグリェース社が開発した衛星で、様々な実験装置を搭載し、宇宙空間で実験ができるようになっている。また球形の帰還カプセルを持ち、実験の成果を地球に持ち帰ることが可能だ。
 外見からも分かるように、フォトンMはヴォストーク宇宙船を祖先に持つ。ヴォストークは1960年に登場し、無人の試験機コラーブリ・スプートニクとして7機が打ち上げられた。そして1961年4月12日、ユーリ・ガガーリンを乗せ、人類初の有人宇宙飛行を成し遂げる。ヴォストークは計6機が打ち上げられ、また3名の人間が乗れるようにしたヴォスホート宇宙船も登場した。
 さらにそこから派生する形で、偵察衛星のゼニートや、地球観測衛星のレスルースやヤンターリといった種類も造られた。人間の代わりにカメラを搭載して打ち上げ、軌道上から地球を撮影した後、カプセルでカメラとフィルムを回収するという仕組みだ。また1973年にはカプセルに生物を載せて実験を行うビオンが造られ、さらに1985年には微小重力環境下での実験を行うフォトンが生まれた。本家ヴォストークが引退してもなお、再突入カプセルが安価で信頼性が高いことが好まれ、現代まで使われ続けている。
 フォトンは1985年に1号機が打ち上げられ、1999年までに12号機まで打ち上げられた。後継機のフォトンMは2002年に1号機が造られたが、ロケットが爆発し打ち上げは失敗。2005年に2号機が打ち上げられ、これは成功した。2007年には3号機も打ち上げられている。
 今回打ち上げられたのは4号機となるが、これまでの1号機から3号機と異なり、太陽電池パドルを装備し(従来は内臓バッテリー)、また機械船部分も、偵察衛星や地球観測衛星で使われるヤンターリのものが使われており、軌道上での滞在可能期間が、最大で6ヶ月間まで延びた。ただし今回は2ヶ月ほどでミッションを終え、今年9月16日にロシアのオレンブルク州に帰還する予定だ。
 実験にはロシアとドイツの研究機関が参加し、機内にはヤモリや植物の種、微生物や、半導体、材料素材などが搭載されている。打ち上げ時の質量は6,840kg、そのうち科学機器は850kgを占め、さらにそのうちの600kgが地球へ持ち帰られる。
 ソユーズ2.1aは、ロシアのソユーズUやソユーズFGの後継機として開発されたソユーズ2シリーズの一つで、電子機器を中心に改良を加え、またロシア製の部品を使用し、ウクライナ製部品への依存から脱却を目指して造られた。1号機は2004年11月8日に、サブオービタル飛行での試験を実施。2006年に10月19日には、初の人工衛星を搭載した打ち上げに成功した。以来14機が打ち上げられ、2009年に1度、予定より低い軌道に衛星を投入してしまった以外は成功を続けている。
 また第2段の能力を向上させたソユーズ2.1bも2006年に登場し、13機が打ち上げられたが、こちらは2011年に1度打ち上げに失敗、ロケットと衛星がシベリアに墜落した。
 さらにソユーズ2はフランスへも輸出され、アリアンスペース社によって運用が行われている。こちらはST型と呼ばれる大型のフェアリングを搭載し、ソユーズ2.1aはソユーズST-A、ソユーズ2.1bはソユーズST-Bと名付けられ、これまでに計8機が打ち上げられている。つまりソユーズ2シリーズは計35機が打ち上げられている(ただし第1段がまったく異なるソユーズ2.1vは含まない)。
■Роскосмоса – Космический аппарат «Фотон-М» № 4 успешно выведен на орбиту
http://www.federalspace.ru/20780/

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