Soyuz 2.1b launches new GLONASS-M
Image credit: Russian Aerospace Defence Forces
 ロシア航空宇宙防衛軍は6月14日、測位衛星グロナスMを搭載したソユーズ2.1bロケットの打ち上げに成功した。
 グロナスMを搭載したソユーズ2.1bは、モスクワ時間2014年6月14日21時17分(日本時間2014年6月15日2時17分)、ロシア北西部アルハンゲリスク州にあるプレセツク宇宙基地43/3発射台から離昇した。ロケットは順調に飛行し、約3時間半後に衛星を分離、所定の軌道へ投入した。
 グロナスMは、ロシア版GPSとも呼ばれるロシアの衛星測位システム、グロナスを構成する衛星の一つで、ロシアの衛星開発大手、レシェトニェーフ社によって製造された。グロナスMはグロナスの衛星としては第2世代にあたり、今回が43機目の打ち上げであった。ただし、そのうち6機は打ち上げ失敗で失われており、実際に宇宙へ届いた衛星としては37機目となる。グロナスMの打ち上げ時の質量は1,415kg、設計寿命は約7年で、高度19,100km、赤道となす角度(軌道傾斜角)が64.8度の軌道を回る。
 今回の打ち上げ成功により、軌道上にあるグロナス衛星は30機となった。そのうち24機が定常運用に就いており、今回打ち上げられた衛星も動作試験を終えた後に定常運用に入る予定だ。また4機が予備として待機しており、また2011年に打ち上げられたグロナスMの後継機となる新型のグロナスKの試験機が1機、軌道上で試験を続けている。
 今回打ち上げられたグロナスMには、コスモス2500という名前も与えられた。コスモス番号はソ連・ロシアの軍事衛星や技術試験衛星など、その正体を秘匿したい衛星に対して与えられている名前で、つまりこれまでに2,500機のコスモス衛星が打ち上げられたということになる。ただし、ロシア航空宇宙防衛軍(旧ロシア宇宙軍)が運用する衛星でも、通信衛星メリディアーンのようにコスモス番号が付けられない場合もあり、厳密な軍事衛星の打ち上げ数はもっと多い。
 また、今回のグロナスMにコスモス2500の名前が与えられたことで、同時にコスモス2499が軌道上にあることが裏付けられた。コスモス2499は、ロシアは公式にその存在を公開しておらず、その正体については現在も専門家の間で議論の的となっている。
 現時点でもっとも有力な仮説は、5月23日に3機の通信衛星を載せて打ち上げられたロコットに、非公表の4機目の衛星が載っていたというものだ。また今回と同様に、コスモス2491の正体も不明であるが、2013年12月25日に3機の通信衛星を載せて打ち上げられたロコットに、やはり非公表の4機目の衛星が載っていたのではないか、と見られている。
 仮にこの仮説が正しいとして、搭載されていた衛星はロコットの打ち上げ能力からして、およそ50kg前後の小型衛星であると見られる。50kgと言えども、カメラを使った地球観測や、あるいは新しいセンサーやコンピューターの試験といったミッションであれば、十分に実現可能である。
■Войска ВКО провели успешный запуск космического аппарата «Глонасс-М» : Министерство обороны Российской Федерации
http://structure.mil.ru/structure/forces/cosmic/news/more.htm?id=11936165@egNews

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