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Image credit: ULA
 米ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)社は22日、米国家偵察局(NRO)の衛星NROL-33を搭載した、アトラスVロケットの打ち上げに成功した。アトラスVの第1段には、昨今その購入と使用を巡って問題が続いているロシア製のRD-180エンジンが使われている。
 NROL-33を搭載したアトラスVは、米国東部夏時間2014年5月22日9時9分(日本時間2014年5月22日22時9分)、フロリダ州にあるケープ・カナヴェラル空軍ステーションのSLC-41から離昇。その後、打ち上げは成功したと発表された。
 NROL-33の詳細は明らかにされていないが、打ち上げられた方角や、ロケットの打ち上げ能力から、クエーサーのコードネームで知られる通信衛星ではないかと見られている。クエーサーはかつてSDS(Satellite Data System)として知られていた衛星で、NROが運用する偵察衛星からのデータを、地上に中継する役割を担っていると言われている。衛星は静止軌道とモルニヤ軌道の2種類に配備されている。
 今回打ち上げられたのは、同システムの3世代目の衛星の8機目にあたり、おそらくはモルニヤ軌道に投入されたものと思われている。
 アトラスVはロッキード・マーティン社によって開発されたロケットで、打ち上げは今回で46機目となり、2007年に一度予定より低い軌道に衛星を投入してしまった以外は、安定した成功を続けている。今回の打ち上げに使われたのはアトラスV 401と呼ばれる構成で、これはフェアリングの直径が5m、固体ロケットブースターは無く、セントールと呼ばれる上段のエンジンが1基、ということを示している。
 アトラスVの第1段には、ロシアのエネルゴマシュが製造したRD-180エンジンが使われており、このエンジンを巡っては米国の国内、またロシア側からも、その使用や輸出に関して揉めている状況が続いている。ロシアのロゴージン副首相は、軍事衛星の打ち上げにロシア製エンジンの使用を禁止することも匂わせており、今後、今回のような軍事衛星の打ち上げに、アトラスVが使えなくなる可能性もある。
■United Launch Alliance Successfully Launches Four Missions in Just Seven Weeks – United Launch Alliance
http://www.ulalaunch.com/ula-successfully-launches-NROL33.aspx?title=United+Launch+Alliance+Successfully+Launches+Four+Missions+in+Just+Seven+Weeks+

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