Dragon CRS-3 landing
Image credit: SpaceX
 スペースX社のドラゴン補給船運用3号機が19日、約30日間に渡るミッションを終え、成果物ともに国際宇宙ステーション(ISS)を出港、太平洋へ着水し、地球に帰還した。今回で3回目となる、米航空宇宙局(NASA)との契約によるISSへの商業補給ミッションは、打ち上げから帰還まで、完璧な成功を収めた。
 ドラゴン補給船運用3号機は18日22時26分(日本時間、以下同)、ISSに滞在するスティーヴン・スワンソン宇宙飛行士が操作するロボットアームにより、ISSから取り外され、宇宙空間に放流された。ドラゴンには地球に持ち帰ることを目的に、ISSでの研究成果など約1.6tの物資が搭載されていた。
 単独飛行に移った後、19日3時12分ごろ、ドラゴンはスタスターを噴射し、逆噴射を行い、軌道速度を削いだ。そして非与圧部のトランクと太陽電池パドルを投棄し、大気圏へ再突入した。ドラゴンは太平洋上を北西から南東の方向に飛び、その後パラシュートを展開し、減速しつつ降下。そして同4時5分、メキシコのバハ・カリフォルニア州の沖約500kmの海上に着水した。
 この後ドラゴンは回収され、現地時間の火曜にはロサンゼルス近くの港に陸揚げされる予定だ。
 今回のミッションは、スペースX社とNASAとの契約に基づく、全12回のISSへの商業補給ミッションの、3回目となるものであった。ドラゴンは先月19日、ファルコン9ロケットに載せられ、フロリダ州のケープ・カナヴェラル空軍ステーションから打ち上げられた。その後、太陽電池パドルの展開にも成功、またTDRSと呼ばれる、通信を中継する衛星群とのリンクも確立され、ISSへ向け飛行を始めた。
 しかし、ドラゴンのスラスターに使われているバルブに問題が発生。幸いにも、冗長系(予備のバルブ)に切り替えることでこれを乗り切り、その後は予定通りISSへと近付いて行った。
 そして4月20日、若田光一宇宙飛行士が操作するISSのロボットアーム、カナダーム2によって捕まえられ、ハーモニー・モジュールへ結合された。
 ドラゴンは約2tもの物資をISSに運んだ。その中には、水や食料、衣服、また科学装置や、ISSで使われている設備の予備の部品などの他に、先ごろ話題となった、地球観測用のHDカメラも搭載されていた。
■SpaceX Dragon Spacecraft Returns Critical NASA Science from Space Station | NASA
http://www.nasa.gov/press/2014/may/spacex-dragon-spacecraft-returns-critical-nasa-science-from-space-station/#.U3kPtS8RZlk

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