Progress M-21M Completes Tests, Redocks to Zvezda
Image credit: TsUP
 ロシア連邦宇宙庁(ロスコスモス)は25日、プログレスM-21M補給船を使った、新型ランデブー・ドッキング・システム、クールスNAの試験に成功した。クールスNAは国際宇宙ステーション(ISS)へのランデブーとドッキングに使われる装置で、プログレスM-21Mは以前、ISSへの到着時にも試験をしたが、失敗に終わっていた。
 クールスNAはISSへのランデブーとドッキングを、完全に自動で行うための装置で、現在プログレス補給船やソユーズ宇宙船にはクールス、もしくはクールスAと呼ばれるシステムが使われているが、これは計6基ものアンテナを使い、かつ展開を必要とするアンテナが多く、またウクライナ製の部品を使用していることが欠点だ。クールスNAではアンテナの数が減らされ、可動部分と消費電力も少なくなり、かつ完全にロシアで製造される。
 クールスNAは2012年に打ち上げられたプログレスM-15M補給船で初めて搭載され、ISSへのランデブー・ドッキングで試験が行われたが、最終的にはドッキングに成功したものの、途中でシステムが落ちるなどの不具合に見舞われた。原因は船内温度が想定より低かったためであったとされ、ドッキング時にヒータを全開にして温度を上げ、5日後に再度行われた試験では成功を収めた。
 プログレスM-21MはクールスNAを搭載したプログレスとしては2機目となり、またプログレスM-15MではクールスAも搭載していたため、クールスNAを単独で積むのは初めてであった。同機は2013年11月26日に打ち上げられ、11月29日にクールスNAを使ってISSへドッキングを試みた。しかしクールスNAが何らかの不具合を起こし停止、結局はバックアップとして搭載されている、ISSに乗っている宇宙飛行士が無線で操縦するTORUと呼ばれるシステムを使い、ドッキングを行った。その後、不具合の原因はソフトウェアにあったと報じられている。
 4月23日17時57分(日本時間、以下同)、プログレスM-21MはクールスNAを再度試験するため、ISSから一旦離脱。そして4月25日19時45分頃からランデブーを開始しISSに接近。クールスNAは順調に機能し、21時13分にドッキングを果たした。
 クールスNAは数年以内に登場する予定の次世代の、プログレスMS補給船とソユーズMS宇宙船で制式採用される予定となっており、まだ不安は残るものの、今回の試験は大きな糧となったことだろう。プログレスMSは現時点で2015年10月に、またソユーズMSは2016年3月に、それぞれ初飛行が予定されている。
 なおプログレスM-21Mは、今後再度ハッチが開かれ、ISSで発生した不要物を搭載。6月にISSから分離され、大気圏に再突入し運用を終える予定だ。
■ТГК «Прогресс М-21М» снова в составе МКС
http://www.federalspace.ru/20497/

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