Falcon 9 v1.1 launches Dragon CRS-3
Image credit: NASA
 スペースX社は18日、ドラゴン補給船運用3号機(CRS-3)を搭載したファルコン9 v1.1ロケットの打ち上げに成功した。ドラゴンCRS-3には国際宇宙ステーション(ISS)へ向けた補給物資が搭載されており、約2日後に到着する予定。また将来のロケットの再使用化に向けた実験として、ファルコン9の第1段の回収が試みられる予定で、さらに着陸脚も装備されており、降下時に展開が試みられる。
 ドラゴンCRS-3を搭載したファルコン9は、米国東部夏時間2014年4月18日15時25分(日本時間19日4時25分)、フロリダ州にあるケープ・カナベラル空軍ステーションのSLC-40から離昇した。ロケットは順調に飛行し、約9分後にドラゴンを所定の軌道へと送り込んだ。その後太陽電池パドルの展開にも成功、ISSへ向けて飛行を始めた。
 ドラゴンは今回が5度目の飛行で、米航空宇宙局(NASA)とのISSへの商業輸送サービス契約の下で行われる飛行としては3度目となる。またファルコン9 v1.1によるドラゴンの打ち上げは初、脚付きでの打ち上げももちろん初めてである。
 ドラゴンCRS-3はスペースX社が開発した無人補給船で、ISSへの補給物資を目的としている。今回の運用3号機には水や食料、実験機器やステーションの補修部材など約2,089kgの物資が搭載されており、その中には新しい宇宙服や、ISSに在中しているロボット、ロボノート2に装着される脚なども含まれている。ISSへの到着は現時点で4月20日20時14分(日本時間)の予定だ。
 ファルコン9 v1.1もまたスペースX社が開発した。ファルコン9 v1.1は今回を含めて4機、また先代のファルコン9 v1.0を含めると9機が打ち上げられており、1度、搭載していた衛星を予定より低い軌道に投入してしまった以外は、墜落などの大きな失敗は起こしていない。地球低軌道へ約13t、静止トランスファー軌道へは5tの打ち上げ能力を持ち、同等の能力を持つ他のロケットに比べて、打ち上げに掛かる費用は約半額と極めて安く、最近では商業打ち上げの契約を続々と獲得している。
 また同社では、ファルコン9を将来的に再使用可能な機体にし、さらに打ち上げコストを引き下げる計画を持っている。この再使用可能なファルコン9はファルコン9-Rと呼ばれ、昨年9月の打ち上げでは、第1段の分離後、エンジンを再点火し減速しつつ降下、大西洋上に軟着水させて回収する実験が試みられた。その実験は今回も行われ、またさらに実験的に着陸脚も装備され、降下中に展開する実験が行われることになっている。現時点では、大気圏に再突入後の第1段の姿勢制御には成功したものの、軟着水に関してはデータを分析中のため、現時点では結果は明らかになっていない。
写真=NASA。
■NASA Cargo Launches to Space Station aboard SpaceX Resupply Mission | NASA
http://www.nasa.gov/press/2014/april/nasa-cargo-launches-to-space-station-aboard-spacex-resupply-mission/#.U1G9T1esjbq

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