GPM Core Observatory
Image credit: sorae.jp/Shinya Torishima
 全球降水観測計画主衛星(GPM主衛星)と、7機の小型副衛星を搭載したH-IIAロケット23号機の打ち上げを2日後に控え、三菱重工業株式会社と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は26日、Y-1ブリーフィング(打ち上げ前日説明会)を開催、打ち上げに向けた準備状況の発表と、GPMの計画利用に関する説明が行われた。
 発表では、まず打ち上げ時刻を2月28日3時37分に設定したと発表、また打ち上げ可能時間帯が1時間後の4時37分までに設定された。
 これまでの発表では、打ち上げ時刻は同日3時7分となっていたが、ロケットやロケットからの分離物が、国際宇宙ステーション(ISS)などと衝突しないための配慮から、30分遅らせることになった。この衝突を予測する解析はCOLA解析(コーラ解析)と呼ばれる。COLAとはCOLlision Avoidanceの頭文字から取られている。
 なお、打ち上げ予備期間はこれまでの発表と変わらず3月1日から31日まで、打ち上げ時刻はその時点でのCOLA解析の結果を受けて、3時7分から5時7分までの間で、最適な時間に設定される。
 また今回の打ち上げに使われるH-IIAは、第1段の下部にある、ロケットエンジンが収められている部分の構造の設計が変更され、簡素な構造になり、軽量化がなされている。これは以前、オプションとして装備されることのあった固体補助ロケット(SSB)を廃止したことで可能になった改良だ。
 現在、ロケットと衛星は組み立てや試験をすべて終え、また射点(打ち上げを行う場所)側の準備も完了した状態にある。このあと、27日の9時45分頃に、ロケットを組立棟から射点まで移動させる機体移動を実施するか否かの判断が行われ、実施の決定が下されれば、13時から移動が開始される。ロケットは約30分ほどで射点に到着、射点と接続される。
 そして18時からターミナルカウントダウンが開始され、ここからロケットへの推進剤の注入や、ロケットと地上設備との間の通信や、姿勢制御装置の点検などが行われる。その後、準備状況や天候などを見極めつつ作業が行われ、順調に進めば打ち上げ270秒前に自動カウントダウンが開始、今度は人の代わりにコンピューターがロケットの状態を見極めつつ、自動的にロケットを打ち上げへと導いていく。
 GPM主衛星は打ち上げから15分53秒後に分離され、その後小型副衛星も続々と分離される。打ち上げが成功したか否かを含め、軌道への投入精度や衛星の状態など、詳しい打ち上げの情報は、打ち上げから約2時間後に行われる記者会見で発表される予定だ。
 天候については、打ち上げ時刻の前後は曇りの予報で、雨や風、雷が発生する恐れもなく、打ち上げに支障はないと見られている。また機体移動が行われる明日27日は、午前中に大雨や強風、雷が発生する可能性があるが、午後からは落ち着くとの予報のため、こちらも問題はないだろうとのことだ。

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