-PR-

中国の月探査機「嫦娥三号」が月への着陸に成功した約7時間後、着陸機から無人の月探査車(ローバー)の「玉兎号」が発進した。

-PR-

中国標準時12月14日21時11分(日本時間同日22時11分)、嫦娥三号はは月の「虹の入江」と呼ばれる平地へと着陸、各機器の試験が行われた後、15日3時10分(同4時10分)に玉兎号が降下装置へと移動。ゆっくりと地面に降ろされ、4時35分(同5時35分)、その6輪の車輪が月の大地を踏みしめた。

玉兎号は120kgほどの機体で、カメラによる光学観測や、レーダーを使った月の内部構造の調査、またアルファ粒子X線分光計や赤外線分光計を用いた土壌の調査が計画されており、これから約3ヶ月のミッション期間が予定されている。

玉兎という名前は、中国に伝わる「月には不老不死になるための仙薬を作るウサギが棲んでいる」という伝承に由来する。日本では「お餅をつくウサギ」として親しまれているが、どちらもインドの『ジャータカ』という古い物語が発祥であるとされる。

現代では月にウサギは存在せず、単なる模様に過ぎないことが分かっているが、しかし昔の人々の想像は、誤りどころか大きな予言となった。月にウサギの姿を思い描くほどの人類の豊かな好奇心は、長い年月を経て、機械仕掛けのウサギを本当に月へ送り込むことへと繋がったのである。

 

■嫦三着陆器与巡视器分离 “玉兔”驶上月面
http://zhuanti.spacechina.com/n561816/n562345/n563064/c603165/content.html

-ads-

-ads-