火星探査機マーズ・オービター・ミッション、火星へ向かう軌道に乗る

MOM carried out TMI
Image credit: ISRO
インド宇宙研究機関(ISRO)の火星探査機、マーズ・オービター・ミッション(MOM)が12月1日、地球を周回する軌道から離脱し、火星へと向かう軌道へ投入された。
MOMはISROが11月5日に打ち上げた火星探査機で、インドにとっては月より遠くの深宇宙へ飛ぶ初めての探査機である。
打ち上げ後、MOMは計5回の軌道上昇を予定していた。1回目の軌道上昇が11月7日に、翌8日に2回目が実施され、さらに9日には3回目の軌道上昇が実施された。続く11日に行われた4回目の軌道上昇ではスラスターに問題が発生、予定よりも低い軌道に留まってしまったが、翌12日に追加の軌道上昇が行われ無事に挽回、そして16日に5回目(厳密にはでは6回目)の軌道上昇が行われ、地球からもっとも遠い地点の高度が192,874kmの軌道に移った。
そして迎えた12月1日0時30分(インド標準時)、MOMは火星遷移軌道への投入(TMI)のため姿勢制御を実施、そして同0時49分から1,328.89秒間に渡ってスラスターを噴射した。MOMは第二宇宙速度に達し、地球周回軌道から脱出、火星へと向かう軌道へと乗り移った。今後、約10ヶ月間に渡って深宇宙を航行、2014年9月24日に火星を周回する軌道に入る予定だ。
MOMは惑星探査機に必要な技術の実証を目指した機体であり、また5種類の機器を搭載し、科学観測も実施される。打ち上げ時の質量は1,337kg。MOMは2012年8月に本格的な開発が始まり、開発期間は2年2ヶ月ほどと破格の短さである。また開発費も約45億4000万インドルピー(日本円で約70億円)ときわめて安価だ。
MOMよりあとに打ち上げられたNASA(米航空宇宙局)の火星探査機メイブン(MAVEN)は、ロケットで打ち上げられた際に直接火星へ向かう軌道に投入されており、すでにその航路上にある。次に地球から火星へ向けて探査機が打ち上げられるのは、2016年に予定されているNASAのインサイト(InSight)と、欧州とロシアの共同計画エクソマーズ(ExoMars)となる。
■ISRO: Mars Orbiter Mission
http://www.isro.gov.in/mars/updates.aspx

関連記事

ページ上部へ戻る