アメリカ航空宇宙局(NASA)は11月30日、太陽観測衛星「SOHO」によって撮影された、アイソン彗星の太陽最接近の様子の映像を公開した。

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公開された映像は「SOHO」によって撮影された画像をつなぎ合わせたもので、アイソン彗星が大きな尾を伸ばし、太陽に再接近し、再び通り抜けるのが確認できる。

SOHOの画像からも分かるように、近日点通過後のアイソン彗星は急増光した瞬間もあったが、尾が全く伸びてないことから、ダストの供給がなくなり、核が崩壊した可能性が高い。アイソン彗星は12月上旬に日本でも肉眼で観測できると期待されていたが、その可能性はほとんどなくなった。

SOHOは1995年12月2日、アトラス2ASロケットによって打ち上げられ、既に18年間、最前線で太陽を観測し続けてきた。1998年6月と2003年6月に不具合が発生し、一時回復不能と思われていたが、科学者らの努力によって見事な復活を遂げ、現在もラグランジュ点L1で活動している。

太陽の観測だけでなく、SOHOは彗星ハンターとしても知られている。SOHOに搭載されている観測装置「LASCO C2コロナグラフ」と「LASCO C3コロナグラフ」には、太陽の近くを通る彗星がよく写り、アマチュア天文学者たちはインターネットを通じて、その画像から新しい彗星を発見している。

 

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