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アメリカ航空宇宙局(NASA)は7月31日、土星の衛星であるエンケラドスの南極から噴き出される間欠泉の原因について、土星の潮汐力が影響しているという研究成果を発表した。

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エンケラドスの間欠泉は2005年、カッシーニ土星探査機がエンケラドス・フライバイした時に得られたデータより発見され、2006年3月に発表された。その原因についてはこれまで、土星の潮汐力で氷のプレートが摩擦し、その熱によって氷が水蒸気となって噴き出される説や、エンケラドスの地殻変動による説、内部の放射性同位元素が急激に崩壊し、その時に生じた熱エネルギーが表面を加熱している説が唱えられていた。

今回の発表によると、カッシーニ土星探査機が2005年から2012年の間に撮影した200枚以上ものエンケラドスの画像を比較した結果、エンケラドスが最も土星に近い時、噴き出される間欠泉が少なく、逆に土星から離れた時、噴き出される間欠泉がより多いことが分かったという。コーネル大学の研究チームは、エンケラドスの間欠泉の変化を長年調べ、土星の潮汐力が影響していることを証明できたと説明している。

 

Source

  • NASA - NASA's Cassini Spacecraft Reveals Forces Controlling Saturn Moon Jets

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