NASA、ロシアのソユーズ宇宙船の座席を6人分購入

TMA-08M under launch preparation
Image credit: RKK Energiya
 アメリカ航空宇宙局(NASA)は、国際宇宙ステーション(ISS)へ宇宙飛行士を運ぶため、ロシアからソユーズ宇宙船の座席を追加購入することを決定した。契約額は4億2400万ドルで、2017年6月まで計6回分の飛行と訓練の費用が含まれている。
 2011年にNASAは、2014年から2016年6月まで、12回分のソユーズの座席と訓練を7億5300万ドルで購入しており、今回の契約はそれをさらに延長させたものだ。しかし以前、2013年と2014年の分の座席を購入した際は1座席当たり5580万ドル、また2011年に2014年と2016年の分を購入した際は6270万ドルであったが、今回は7070万ドルにまで値上がりしている。
 NASAはスペースシャトルが引退して以来、ISSへ宇宙飛行士を送り、帰還させる手段として、ロシアのソユーズ宇宙船に依存し続けている。現在スペースX社などの民間企業が有人宇宙船の開発を急いでいるが、アメリカの地から有人ロケットが飛ぶ日が帰ってくるのは、もっとも早くても2017年になる見通しだ。
「もし3年前(2010年の2011会計年度予算の審議時)に、議会が民間による有人宇宙船開発計画に要求通りの予算を与えてくれていれば、こうしてソユーズ宇宙船を追加購入することにはならなかったでしょう」。
 NASAのチャールズ・ボウルデン長官は自身のblogの中でこのように記している。
 2011年の時点で、NASAには商業有人計画(CCP)と呼ばれる計画があり、もしこの計画に要求通りの予算が付き、開発も順調に進んでいれば、2015年にも民間宇宙船の運用を始められる見通しだった。しかし議会はこの計画に対して満額を認めなかった。
「この計画への予算が著しく縮小されたため、私たちは今、2017年までアメリカの有人宇宙船を飛ばせないでしょう。もし議会が、2014会計年度予算においても私たちの要求を支援しなければ、再びロシアから宇宙船を買うことを強いられる羽目になるかもしれません」。
「これ以上、商業有人計画が遅れ、私たちの有人宇宙飛行計画へ衝撃を与えることは容認できません」。
 ボウルデン長官はこのように強調し、2014会計年度予算への支援を訴えている。
 仮に満額が認められなかった場合、NASAは2017年に間に合わせるため、商業有人計画において選択を強いられるかもしれない。現在NASAはドラゴン宇宙船を開発しているスペースX社、CST-100を開発しているボーイング社、そしてドリーム・チェイサーを開発しているシエラ・ネヴァダ社に資金を与えているが、そのうちすでに無人のドラゴン補給船の運用実績があり、実現可能性の高い、スペースX社のドラゴン宇宙船にのみ資金を提供することになる可能性がある。
■NASA – NASA Extends Crew Flight Contract with Russian Space Agency
http://www.nasa.gov/home/hqnews/2013/apr/HQ_C13-027_Soyuz_Services.html

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