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スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(スペースX)社は20日、マーリン1Dロケットエンジンの認定試験を終えたと発表した。

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マーリン1DエンジンはスペースX社が開発中のロケットエンジンで、現在、同社のファルコン9ロケットに使われているマーリン1Cエンジンを改良し、性能を向上させたエンジンだ。使用する推進剤はケロシンと液体酸素で変わらないが、エンジンのパワーを示す推力は480kNから650kNに、またエンジンの効率を示す比推力と呼ばれる数値も275sから282sへと大幅に上がり、世界でもっとも性能の良いエンジンの一つとなっている。また推力を100%から70%の間で変えられるスロットリング能力も持ち、量産がし易いよう設計も改善され、部品点数を減らすことにも成功している。

この認証試験を通過したことで、マーリン1Dエンジンはいよいよ実際の飛行に使えるようになる。マーリン1Dは今年登場予定の、ファルコン9の改良型であるファルコン9 v1.1や、開発中の超大型ロケットファルコン・ヘビーに使用される。

ファルコン9 v1.1の最初の打ち上げは現在今年の6月に予定されてる。この打ち上げではカナダ宇宙庁の人工衛星カシオペ(CASSIOPE)を搭載し、また同社がバンデンバーグ空軍基地に新たに建設した発射場が使用されることになっている。

 

■SPACEX'S MERLIN 1D ENGINE ACHIEVES FLIGHT QUALIFICATION
http://www.spacex.com/press.php?page=20130320

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