ヤマル402、静止軌道に到着

Yamal-402
Image credit: ILS
 ノーボスチ・ロシア通信社などは15日、先日打ち上げに失敗したロシアの通信衛星ヤマル402が、予定していた静止軌道への投入を完了したと報じた。
 ヤマル402は12月8日にプロトンMロケットによって打ち上げられたが、プロトンMの上段ブリーズMの不具合によって、予定していた静止トランスファー軌道への投入に失敗した。静止トランスファー軌道とは、静止衛星が静止軌道に入る手前の仮の軌道で、通常はここから高度や軌道と赤道との傾き(軌道傾斜角)を衛星側のスラスターを使って整え、静止軌道に入る。したがって、ロケットが狙った静止トランスファー軌道に衛星を投入できないと、衛星がその分余計に仕事をしなくてはならない。
 ヤマル402が本来投入を目指していたのは、地球との距離がもっとも遠い高度(遠地点)が35,696km、もっとも近い高度(近地点)が7,470km、軌道傾斜角が9度という軌道であった。しかし実施に投入された軌道は、遠地点高度35,672km、近地点高度3,071km、軌道傾斜角は26.05度であった。
 まず9日から10日にかけての夜に最初のスラスター噴射を実施、また10日から11日の夜にも噴射を行い、そして12日には長時間に渡る噴射を実施。そして14日に最後の噴射を行って軌道を整え、ヤマル402は予定していた静止軌道に到達した。
 静止軌道はずっと安定しているわけではなく、放っておくと徐々にずれてしまうため、度々衛星のスラスターを使って補正しなければならない。通信衛星の搭載機器が長寿命化した昨今では、そのスラスターで使う推進剤の残量こそが衛星の寿命を決めると言っても過言ではない。ヤマル402は元々15年間の設計寿命を持っていたが、静止軌道に到達するまでに余計に推進剤を消費してしまったため、現在は11年間ほどになってしまうだろうと見積もられている。
■Завершена операция по “спасению” спутника связи “Ямал-402” | РИА Новости
http://ria.ru/space/20121215/914887688.html

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