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米航空宇宙局(NASA)とスペースX社(Space Exploration Technologies Corporation)はアメリカ東部夏時間10月7日20時35分(日本時間10月8日9時35分)、「ドラゴン宇宙船」を載せたファルコン9ロケットを、ケープカナベラル空軍基地から打ち上げた。

クラスタ化した9基のマーリン・エンジンが一気に点火し、ファルコン9ロケットが上昇した。打ち上げられたロケットは順調に飛行し、打ち上げから約3分後に1段目を切り離し、打ち上げから約10分後にドラゴン宇宙船を所定の軌道に投入し、打ち上げが成功した。

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ドラゴン宇宙船はこのまま地球の周りを周回し、アメリカ東部夏時間10月10日7時22分(日本時間20時22分)に国際宇宙ステーション(ISS)のロボットアームに把持される予定。なお、今回の飛行はNASAとの契約に基づく、初の正式ミッション「SpaceX CRS-1」で、ドラゴン宇宙船には食糧、衣服、実験ペイロードなど、計450kg以上の物資が搭載されている。

ファルコン9ロケットは2段式のロケットで、初段にケロシン・液体酸素を燃料とするマーリン・エンジンを9基束ね、2段目に同じくケロシン・液体酸素を燃料とするマーリン・バキュームエンジンを搭載している。静止トランスファ軌道への打ち上げ能力は約4500kgで、日本のH-IIAロケット(H2A202型)に匹敵する。

一方、ドラゴン宇宙船は、最大7名の宇宙飛行士を乗せる有人タイプと、2500kg以上の物資を載せる補給タイプの2種類。ファルコン9ロケットによって打ち上げられ、ISSとドッキングでき、帰還はパラシュートを用いて、海面に着水する仕様となっている。

スペースX社は今年5月にドラゴン宇宙船を載せたファルコン9ロケット3号機を打ち上げ、民間企業が作った宇宙船として初めてISSと結合させた。

 

Source

  • NASA - Commercial Resupply Launch

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