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宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7月19日、H-IIBロケット3号機による宇宙ステーション補給機「こうのとり」3号機(HTV3)の打ち上げについて、7月21日11時6分18秒に決定したことを発表した。

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種子島宇宙センターでは打ち上げ準備作業が進められており、7月8日までにHTV3号機をフェアリングに格納し、大型ロケット組立棟へと移動した。7月13日から7月15日にかけて、打上げ時の運用を模擬した最後のリハーサルが行われ、今後、最後の搭載貨物の積込作業が行われ、発射台へ移動する予定となっている。

HTVは日本が開発している国際宇宙ステーション(ISS)への輸送を行う無人補給船である。積載能力は最大6トン。有人打ち上げはできないものの、ISSとドッキングした後、宇宙飛行士が中に入って作業することができ、使用後はロシアのプログレス補給船や、ESAの欧州補給機(ATV)と同じように大気圏に再突入し破棄される。また、プログレスとATVは船内用物資しか輸送できないのに対し、HTVは船内用と船外用の両方を輸送できる特長を持っている。

一方、H-IIBロケットはJAXAが開発した大型ロケットで、H-IIAロケットの能力向上型である。第1段の直径を4mから5.2mに拡大して、LE-7Aを2基、固体燃料ロケットブースター(SRB-A)を4本搭載し、静止トランスファ軌道(GTO)への打ち上げ能力は約8000kgである。

 

■H-IIBロケット3号機による宇宙ステーション補給機「こうのとり」3号機(HTV3)の打上げ時刻について
http://www.jaxa.jp/press/2012/07/20120719_h2bf3_time_j.html

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