米航空宇宙局(NASA)は2月1日、双子の月探査機「グレイル」のうち、「エブ(Ebb)」によって撮影された月面の映像を公開した。グレイル撮影の月の画像や映像が公開されたのは初めて。

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この映像は1月19日、「エブ」のカメラ試験の一環として、月の北極から南極に移動する際に撮影されたもの。映像には南極点付近にある直径149kmのクレーター「ドリガルスキー(Drygalski)」も写っており、このクレーターは数十億年前に彗星もしくは小惑星との衝突で形成されたと考えられている。

双子の月探査機「エブ」と「フロー」は2011年9月に打ち上げられ、2012年1月に月周回軌道に投入された。現在、軌道修正及び機器の調整作業が進められており、3月には高度50kmの極軌道に投入され、その後、月の重力場を正確に測定し、月の内部構造の特定や、月がどのように形成され、どのように進化したのか探る。

 

 

■NASA Mission Returns First Video From Moon's Far Side
http://www.nasa.gov/mission_pages/grail/news/grail20120201.html

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