アリアンスペースは、現地時間8月22日、ワンウェブ(OneWeb)衛星34基の軌道投入に成功しました。

衛星はカザフスタンにあるバイコヌール宇宙基地からソユーズロケットで、地球低軌道に打ち上げられました。発射から約3時間45分後、全ての衛星の分離を確認し、打ち上げミッションが成功したということです。これまで同社は、総計288基の衛星を9回のソユーズの打ち上げにより軌道投入してきました。あと1回の打ち上げで、300基に近づくことになります。

バイコヌール宇宙基地から打ち上げられるOneWeb衛星34基を搭載したソユーズロケット(Credit: Arianespace)

【▲ バイコヌール宇宙基地から打ち上げられるOneWeb衛星34基を搭載したソユーズロケット(Credit: Arianespace)】

衛星通信会社ワンウェブは、総計650基の衛星コンステレーションを構成する予定です。高速インターネットを政府や民間事業者、船舶事業、航空事業などに提供します。またインターネット有線が届かない地域に対して、インターネットアクセスを衛星により行い、いわゆる「デジタルデバイド」を埋めることも目的の一つだということです。

今年の終わりごろには、イギリス、アラスカ、カナダ、北ヨーロッパ、グリーンランド、アイスランド、北極海でサービスを提供する予定。今後は、来年にかけて10回以上のソユーズによる衛星の打ち上げを行い、2022年末前にはコンステレーションの完成を目指す見込みとなっています。

アリアンスペースは、たった23日間で3つの打ち上げミッションを実施しました。

現地時間7月30日、フランス領ギアナにあるギアナ宇宙センターから2基の通信衛星を搭載したアリアン5ロケットの打ち上げに成功しています。アリアン5ロケットは今年末にNASAの次世代宇宙望遠鏡「ジェイムス・ウェッブ宇宙望遠鏡」を軌道上に打ち上げます。そのため7月のミッション成功は、ロケットの状態を改めて確認する機会となりました。

また、現地時間8月16日には同センターから地球観測衛星を搭載したヴェガロケットの発射に成功。ヴェガロケットは昨年11月、打ち上げに失敗しており、今年4月の打ち上げで復帰したばかりでした。失敗後2回目の成功となり、またその信頼性を戻しつつあります。

 

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Image Credit: Arianespace broadcast
Source: Arianespace
文/出口隼詩

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