チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の周囲に最大級の断片「チュリュムーン」見つかる

彗星探査機ロゼッタが撮影したチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(Credit: ESA/Rosetta/Navcam)

欧州宇宙機関(ESA)は8月12日、彗星探査機「ロゼッタ」が撮影したチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(67P/Churyumov-Gerasimenko)の画像から、これまで未確認だった最大級の断片が確認されたと発表しました。

■大きさ4mほどの「チュリュムーン」を発見

断片が見つかったのは、2015年10月21日にロゼッタが連続撮影した画像です。スペインの天体写真家Jacint Roger Perez氏がロゼッタの撮影した画像を処理して動画を作成したところ、彗星の回転に合わせて周回する断片が見つかりました。

こちらがPerez氏によって動画にまとめられた連続画像。白い円のなかに見える小さな点が、今回見つかった断片です。

チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星を周回する断片(白い円)

撮影時のロゼッタは、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星から400km以上離れていました。画像を詳細に解析したところ、この断片は同彗星の中心から2.4~3.9km離れたところを巡っており、その動きは10月23日に撮影された画像まで追うことができたとされています。

断片の大きさは4m弱で、これまで同彗星の周囲で見つかった断片のなかでは最大の可能性があります。断片は研究者のJulia Marín-Yaseli de la Parra氏によって「Churyumoon(チュリュムーン)」と命名されており、今後も研究が続けられます。

なお、ロゼッタの撮影した画像からチュリュムーンを発見したPerez氏は、探査機などが撮影した連続画像からさまざまな動画を作成し、自身のTwitterアカウント米惑星協会のウェブサイトを通して公開しています。

そのなかには、今年2月22日に小惑星「リュウグウ」へ1回目のタッチダウンを実施した際に小惑星探査機「はやぶさ2」の小型モニタカメラ(CAM-H)で撮影された連続画像にスタビライズ処理を施し、タッチダウン前後の動きをなめらかにまとめた動画も含まれています。

 

Image Credit: ESA/Rosetta/MPS/OSIRIS/UPD/LAM/IAA/SSO/INTA/UPM/DASP/IDA/J. Roger
http://www.esa.int/spaceinimages/Images/2019/08/Comet_and_Churymoon
文/松村武宏

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