1993年に観測された超新星「SN 1993J」は、おおぐま座の方向1100万光年先に位置する渦巻銀河「M81」の中で発見されました。

この画像は、赤く燃え上がるように見える赤色巨星の超新星前駆星(左)と、その前駆星から太陽質量の約10倍の水素外層を剥ぎ取っている青い伴星(右)の様子を描いたものです。

ESAが2017年10月にYouTubeで公開した動画では、連星系であった2つの星の相互作用による剥ぎ取り現象がどの様に行われ、超新星となったのかをシミュレートしています。この動画では約250年にも渡る水素外層の剥ぎ取りを約26秒の動画に収めたもの。BGMが少々不気味ですが、超新星爆発までの250年間を数十秒で把握することができます。動画は超新星爆発直後までの再現となっていますが、その残骸がどの様な天体に進化していくのか想像をかきたてられます。

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なお、非常に明るい超新星であった「SN 1993J」は、発見当時はII型超新星と認識されましたが、徐々にIb型超新星の特性へ変化していった為、IIb型超新星に分類されました。

関連:Be星と中性子星からなる連星系の挙動 流体力学的シミュレーションで把握

 

Source

  • Image Credit: ESA and Justyn R. Maund (University of Cambridge)
  • hubble - Supernova 1993J exploding (artist's impression)

文/sorae編集部

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