中国は本当に月の裏側に到達していた。NASA月周回衛星が探査機とローバーを撮影

CNSA(中国国家航天局)は、NASAの月周回衛星「ルナー・リコネサンス・オービター(LRO)」が捉えた月の裏側に着陸している「嫦娥(じょうが)4号」の姿を公開しました。

嫦娥4号は、世界初の月面裏側の探索機として2018年12月に打ち上げられ、2019年1月に月の裏側に着陸したと報じられていました。

ルナー・リコネサンス・オービター(LRO)」は、月面から高度50kmを周回しており、搭載されている3台のカメラ「LROC(Lunar Reconnaissance Orbiter Camera)」は、最高で50cmの高解像度撮影を可能。1月30日に撮影された上の画像では「嫦娥4号」(白い点の箇所)を捉えています。

また、翌日31日に撮影された2枚目の画像では「嫦娥4号」と探査車「玉兎2号」が明確に区別できるとCNSAはコメントしています。しかし、遠巻きに見た画像では月の地形が鮮明になっているため、矢印の補足があっても2つを区別するのは難しいですね。

▲赤い矢印と文字はsorae編集部で加工

そこで、画像を拡大してみると、矢印の先に数ドットの白い箇所の存在が確認できます。これが「嫦娥4号」と「玉兎2号」を示しているのではないでしょうか。

また、NASAとCNSAは2019年1月下旬に月探査での提携を発表しています。さらにCNSAは月探査をはじめ、深宇宙探査にも意欲を見せています。

 

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Image Credit:中国国家航天局(CNSA)/ Iroc.sese.asu.edu
Source: CNSA