■生物の大量絶滅とほぼ同時期に衝突していた

試料を採取したJAMSTECの海洋地球研究船「みらい」。前身は原子力船「むつ」で、撤去された原子炉に代わりディーゼルエンジンを搭載する改装を受けている(Credit: JAMSTEC)

分析の結果、これらの物質が堆積したのは今からおよそ1100万年前と推定されています。実は、化石などから判明している過去11回の大量絶滅のうち、およそ1160万年前に発生した直近の大量絶滅については、その原因がはっきりとはわかっていませんでした。

研究チームは、今回判明した天体衝突が起きた時期は直近の大量絶滅が起きたとされる時期と誤差の範囲で一致することから、およそ1160万年前の大量絶滅がこの天体衝突によって引き起こされた可能性を指摘しています。

今回の研究では、およそ1100万年前に天体衝突が起きたことは判明したものの、どこに衝突したのかまではわかっていません。地上にはこの時期の天体衝突と結びつくクレーターが見つかっていないことから、この天体が海に落下したのではないかと研究チームは考えています。

なお、ESA(欧州宇宙機関)によると、地球に衝突する可能性がある地球接近小惑星のうち直径1km以上の天体はほとんどが見つかっており、衝突する確率は100万年から3億年に1回と見積もられています。

 

Image: JAMSTEC
http://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20191120/
文/松村武宏

 オススメ関連記事

【 sorae 広がる 】
フォローお願いします!
・Google news 配信
・Instagram ダイジェスト配信