ハッブル宇宙望遠鏡の捉えた「M110」はアンドロメダ銀河の伴銀河の1つあり、矮小楕円銀河に分類されている銀河です。アンドロメダ銀河や天の川銀河など約50もの銀河を含む、局部銀河群に属しています。

一般的に楕円銀河は渦巻銀河など活発な銀河と比較して星形成活動は最小限でほとんど見られません。渦状腕もなく見た目は非常にシンプルで、あまり目立った個性がない天体といっても過言ではありません。また、星形成に必要な星間物質が乏しいことから、銀河を構成する殆どは古い星であると言われています。しかし、近年の研究によってM110の様な一部の楕円銀河では、中心付近で星形成が行われているなど若く青い星が存在する兆候が確認されており、ただ年老いて朽ちていくだけの銀河ではないことが分かっています。

この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡の広域惑星カメラ2「WFPC2」の複数の波長によって捉えらえた合成画像で、2019年9月16日に公開されたものです。広視野カメラ3「WFC3」に置き換わってから約10年経過していますが、WFPC2の画像もまだまだ色褪せませんね。

 

関連:楕円銀河を構成する古代の星の輝き

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, L.Ferrarese et al.
Source: spacetelescope

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