2002年、いっかくじゅう座に突然現れた輝く「V838」は、突然明るくなりその後にまた暗くなるという特徴を持つ高輝度赤色新星です。

発見当初は、その明るさから超新星爆発かの様に思われていましたが、近年の研究により2つの星の衝突や融合により激しいエネルギーが放たれる「レッド・トランジェント現象」であるという考え方も出てきました。

また、急激な星の増光は周囲の星間物質を照らた丸い雲のような「光のこだま(ライトエコー)」を作り出しています。上の画像は、ハッブル宇宙望遠鏡の「ACS」によって2005年11月に撮影されたものですが、2002〜2004年に撮影された下の6枚の画像を見ると、「光のこだま」は短期間で大きく変化していることが分かります。まるで、卵の殻が破裂して中から宝石が出てきたかの様ですね。

▲ハッブル宇宙望遠鏡「ACS」「WFPC」によるV838

この「光のこだま」は星の衝突によって撒き散らされたガスによるものや、強力な増光現象が宇宙に漂う星間物質を照らしたものなど、様々な説が唱えられています。

 

Image Credit:NASA, ESA and H. Bond (STScI)
■Spectacular view of V838 Monocerotis light echo
https://www.spacetelescope.org/images/heic0617b/
http://hubblesite.org/image/1643/gallery

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