参考画像:断線寸前のLightningケーブル

カメラやスマートフォン、ドローンなどの電子機器を使うために頻繁に利用する充電ケーブル
純正ケーブルであっても使用状況により劣化からの断線など、短期間で買い替えを余儀なくされることがあります。

充電ケーブルは、素材や扱い方によって、つなぎ目部分から裂け始めたり、保存状態によってケーブル自体が破け始めることがあります。近年では、iPhone付属のLightning規格の純正ケーブルが短期間で劣化や変色、断線するいった事例が多く報告されています。それにより、つなぎ目を事前に断線させないように防止する補強するパーツなどが出回っています。

しかし、裂けてからでは手遅れ。以下の様な状態になった場合、殆どの方は買い替えを選択するのではないでしょうか。

▲つなぎ目から裂けていきたType-Cケーブル

このまま利用を続けると被覆まで裂けて中身が露出し、漏電から発火・発煙を引き起こす可能性があり大変危険です。機器の故障だけでなく火事の原因になるかもしれません。

そこで、劣化したケーブルが断線や漏電しないように補強し、長持ちさせる方法について解説していきます。

 

断線していないかテストする

まずはケーブルが断線していないかチェックして下さい。正しく充電できるか、ケーブルが必要以上に熱くならないか、などを事前に確認する必要があります。もしもケーブルが断線していた場合は、補強しても通電することはありませんし、作業自体が無駄になります。
また、機器を使って正確な通電状況を確認するためには「デジタルマルチメータ」などのテスターを利用してください。RSコンポーネンツの「デジタルマルチメータ」の場合は、「正しく通電しているのか」「断線していないか」などをプロ仕様で正確に確認することが可能です。

 

レジン(液体プラスチック)で固定する

▲レジンとLED−UVライト

まずは、裂けた部分を固定するために紫外線で硬化する「レジン」を使用します。「レジン」は一度固まれば液体に戻ることはなく、熱で溶けたりもしません。レジンの代わりにホットボンド(グルー)を利用する手段もありますが、レジンの様に細かく塗りつけることが難しいことと、熱で形が変わる可能性を考えると「レジン」の方が用途に適しています。
またレジンには「ハードレジン」「ソフトレジン」といった種類がありますが、ケーブルのつなぎ目はフレキシブルに動かすことが多いので柔軟性の高い「ソフトレジン」を選択しました。なお、便利な速乾タイプのソフトレジンは100円均一で手に入ります。

硬化させるには太陽光の紫外線でも可能ですが、太陽光はケーブル本体を劣化される可能性があるので市販のUVライトを利用しましょう。以前はアクセサリーやネイル用途のレジン凝固に蛍光管のULライトが主流でしたが、現在はコンパクトサイズのLEDタイプのUVライトが安価に出回り始めました。レジンを硬化させるLED UVライトには数種類の波長があります。波長が長いものでは市販のレジンが硬化不足になりがちなので、一般的な395nmよりも波長が短い375nmや365nmを選んで下さい。

▲LED UVライトを当てて硬化中のレジン

また、レジンもUVライトも商品を探すのが難しい、という場合は、レジンのような硬化液とUVライトがセットになった液体プラスチックを謳う「BONDIC」という商品も登場しています。

 

絶縁テープで補強する

▲硬化したレジン

レジンでケーブルを固定した後は、絶縁テープで補強し強度を上げます。
ここでやりがちなのは、セロハンテープやガムテープ、ビニールテープを利用してしまうこと。それらは一時的な補強にはなりますが、絶縁効果はなく熱に弱い粘着素材で劣化しやすいため、結果的にケーブルの寿命を縮めることになるので注意して下さい。

▲アセテート布粘着テープ

今回利用したのは絶縁テープとしても有名な「アセテート布粘着テープ」です。「アセテート布粘着テープ」は、補強効果だけでなく配線露出や絶縁用途に最適で、ザラザラした表面から接着後にずれにくいのも特徴。ACアダプターの補強やはんだ付け後の絶縁など様々な用途で幅広く利用されています。

▲絶縁テープを巻いて完成

これで断線寸前だったケーブルが復活しました。まだまだ長く使っていけそうです。

デジタルマルチメータ」や「レジン」「LED UVライト」「絶縁テープ」は、初期投資こそかかるものの、充電ケーブルの補強だけでなく、ドローンの自作や本体の外装・基盤の修理、一般家庭にある様々なアイテムの修理に用いることが可能です。
自分で修理するために補修用品揃えたい、購入した商品を長く利用したい、という方はぜひ試してみて下さい。

 

Image Credit:sorae編集部/PhotoAC

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