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宇宙開発企業のブルー・オリジンは、次世代ロケットエンジン「BE-4」の認証試験が年末までには完了する予定だと明かしています。
 
2017年10月には、燃焼テストに初成功したBE-4。このエンジンはブルー・オリジンが開発をすすめる大型ロケット「ニュー・グレン」や、ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)の次世代ロケット「ヴァルカン」への搭載が検討されているのです。また液体酸素と液体メタンを利用する同エンジンは55万ポンドの推力を達成する予定です。
 
ブルーオリジンの最高責任者のボブ・スミス(Bob Smith)氏によると、すでに2018年3月にはBE-4による114秒間の65%出力でのエンジン点火も実施されました。今後はさまざまな出力レベルやセッティングを試しながら、認証試験を実施する予定とのことです。
 
なお、ニュー・グレンはスペースXの「ファルコン9」ロケットのように、第1段を再使用する設計。ロケット第1段にはBE-4エンジンを7基搭載し、第2段には以前から計画が変更され液体酸素と液体水素を利用する「BE-3」エンジンを搭載する予定です。初打ち上げは10年以内とされています。一方ヴァルカンでは、BE-4だけでなくエアロジェット・ロケットダイン社の液体酸素とケロシンを利用する「AR1」の採用も検討されています。こちらは2020年に初打ち上げが予定されています。
 
Image Credit: ブルー・オリジン
■Blue Origin Expects BE-4 Rocket Engine Qualification Tests to Be Done This Year
https://www.space.com/40378-blue-origin-be-4-rocket-engine-tests.html
(文/塚本直樹)

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