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先月に大型ロケット「ファルコン・ヘビー」を打ち上げ、世界の度肝を抜いたスペースX社。さらに同社CEOのイーロン・マスク氏は、イベント「SXSW」にて次世代巨大ロケット「BFR」の小規模なテスト打ち上げを2019年前半に実施すると発言しました。
 
BFRは再使用可能なブースターと宇宙船を組み合わせた宇宙輸送機で、全長106m、直径9mと超大型ロケットに相当。31基の「ラプター」エンジンを搭載します。宇宙船部分は全長48m、直径9m、重量85トン、ペイロードは150トン。6基のラプターエンジンを搭載し、有人宇宙船として利用すればほぼ100人が搭乗可能です。
 
もともと、2019年のテスト打ち上げと2022年の無人火星着陸ミッション、そして2024年に有人機と無人機による火星着陸ミッションが発表されていたBFR。その初号機はすでに製造が開始されているものの、マスク氏は「打ち上げスケジュールは、まぁ(いつものように)延期されるかもね」とジョークを飛ばしています。
 
なお、BFRはさらには宇宙ステーションへの補給や人工衛星などの打ち上げ、月面探査にも利用される予定です。
 
Image Credit: スペースX
■Elon Musk, speaking at SXSW, projects Mars spaceship will be ready for short trips by first half of 2019
https://www.cnbc.com/2018/03/11/elon-musk-says-mars-spaceship-will-be-ready-for-short-trips-by-first-half-of-2019.html
(文/塚本直樹)

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