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東京大学らによる研究チームは、明滅するオーロラの起源プラズマ波動「コーラス」に揺さぶられた電子であることを発表しました。研究にはジオスペース探査衛星「あらせ」(ERG)の観測データが利用され、研究は科学雑誌のネイチャーに掲載されています。
 
高緯度地域でおなじみのオーロラ嵐ですが、これは太陽風が磁気圏に捉えられエネルギーが開放されることで生じます。さらにオーロラにはカーテン状のものにくわえ、淡く明滅する斑点状のオーロラ(脈動オーロラ)が存在。後者は高度100km程度の上層大気で高エネルギー電子が降ったり止んだりすることで発生しますが、その様子がこれまで観察されていなかったのです。
 
そこで東京大学大学院理学系研究科の笠原慧准教授をはじめとする研究チームは、あらせの電子・プラズマ波動データを解析。そしてプラズマ波動によって電子が揺さぶられ、大気に向けて降り注ぐという物理プロセスの同定に成功しました。
 
今後は電子の降り込みがいつ、どこで起きるかの観測をすることで、オーロラや宇宙プラズマ物理の解明が進むと期待されているそうです。
 
Image Credit: JAXA
■明滅するオーロラの起源をあらせ衛星が解明
http://www.jaxa.jp/press/2018/02/20180215_arase_j.html
(文/塚本直樹)

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