トランプ政権、宇宙ステーションへの予算支出中断を検討か 2025年までに


 
海外メディアのThe Vergeは、トランプ政権による予算案をもとに国際宇宙ステーション(ISS)への予算支出を2025年までに終える準備をしていることを報じています。
 
今回の予算案は2018年2月12日の公式な予算申請までに変更される可能性がありますが、この指令は最終案に含まれているとのこと。一方、NASAは今回の情報について「一切コメントをしない」との姿勢を表明しています。
 
微小重力下の研究に活躍しているISSですが、その運営にはNASAだけでも年間30〜40億ドル(約3200〜4400億円)の支出が必要となります。NASAは2024年までのISSの運営を決定していますが、それ以降のサポートや使用目的がまだ決まっていません。宇宙産業はNASAが2028年までISSの運営を延長することを望んでおり、その時点が実質的なISSの寿命だとこれまでは予測されてきました。
 
現在トランプ政権はISSの維持よりも、月の有人探査への働きかけを本格化しています。またそれに伴い、NASAは月周辺に宇宙ステーション「ディープ・スペース・ゲートウェイ(Deep Sapce Gateway)」を建設し、それを足がかりに月面探査や火星探査を行う計画です。またその建設や輸送に利用される超大型ロケット「SLS(スペース・ローンチ・システム)」や「オライオン宇宙船」も開発が進められています。
 
ディープ・スペース・ゲートウェイは2020年代の建設が予定されていますが、NASAが早期にISSのサポートを中止した場合には、アメリカの宇宙開発におけるギャップが生じることが心配されています。
 
Image Credit:NASA
■Trump administration wants to end NASA funding for the International Space Station by 2025
https://www.theverge.com/2018/1/24/16930154/nasa-international-space-station-president-trump-budget-request-2025
(文/塚本直樹)

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