NASA、鎖帷子風のやわらかな探査車用ホイールを公開 形状記憶合金を採用

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これまでもさまざまな探査車(ローバー)が月や火星に送り込まれ、さまざまなタイプのホイールやタイヤが試されてきました。そしてNASAのグレン研究センターが新たに公開した新型探査車用ホイールは、その構造からして根本的に異なるものです。
 

 
このホイールの最大の特徴は、ニッケルとチタンを組み合わせた形状記憶合金によるワイヤーメッシュを素材に採用していることです。ホイールは岩石に乗り上げるクニャっと曲がってダメージを受けながし、スムースに移動することができます。
 
実は2000年代中頃に、NASAはグッドイヤーと共同で鉄製のコイルをメッシュ状に編んだ「スプリングタイヤ(Spring Tire)」を開発していました。しかし鉄では衝撃があった時に変形し、元に戻らなくなってしまいます。そして今回の新型スプリングタイヤでは、その問題を解決すべく誕生したのです。
 
現在火星を調査している探査車「キュリオシティ」はアルミ製の円形ホイールを装着していますが、すでに岩石などによるダメージを負っています。しかし今回のような新型ホイールを装着すれば、探査車はより広い範囲を探査することができそうです。またNASAは人が乗る探査車にもこの新型ホイールが利用できるのではと期待しています。
 
2020年に打ち上げられる新型火星探査車「Mars 2020」はキュリオシティと似たようなホイールを装着していますが、さらに将来の火星探査車は、今回公開されたような柔らかなホイールを装着しているのかもしれませんね。
 
Image Credit: NASA
■NASA reinvents the wheel for planetary rovers
https://newatlas.com/shape-memory-alloy-rover-wheel-nasa/52344/
(文/塚本直樹)

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