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再使用ロケットの打ち上げや着陸にも成功するなど、着々とロケットの「再使用化」をおしすすめるスペースX社。そのスペースXを率いるイーロン・マスクCEOは、以前から構想を明かしていた「24時間以内のロケットの再打ち上げ」を2018年までに実施することを、ISS R&D 2017のカンファレンスにて表明しました。
 
これまでも同社は「ファルコン9」ロケットの第一段を打ち上げ後に回収し、整備した後に打ち上げる……というサイクルに2回成功しています。しかしそれらは、初回の打ち上げから数ヶ月〜1年弱ほどの期間をおいたもの。24時間以内の再打ち上げが可能になれば、宇宙開発のスピード感は圧倒的に向上するはずです。
 
マスク氏はさらに、ファルコン9先端の「フェアリングの回収」に関する開発も年内に終えたいとしています。ロケットのフェアリングも安いものではありませんから、こちらも回収と再利用が可能になれば打ち上げコストの軽減に役立つはずです。
 
そして最後に、同社の大型ロケット「ファルコン・ヘビー」について。同ロケットの開発はかなり難航しているらしく、マスク氏は「もし初回打ち上げが発射台にダメージを与えずに失敗したら、ある意味成功なんじゃないか」と、自虐とも取れる発言をしています。さらに、初めてファルコン・ヘビーに乗り込む人間は「勇気があるね」とも。
 
なお、直近のスペースXの打ち上げは8月10日の「CRS-12」ミッションと、8月24日の「Formosat」ミッション。さらに、8月中にもう一回打ち上げがある可能性もあるそうです。
 
Image Credit: スペースX
■SpaceX to be capable of 24 hour reflight by 2018, Falcon Heavy failure “a real possibility”
https://www.teslarati.com/spacex-24-hour-reflight-by-2018-falcon-heavy-failure/

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