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20170314nch
 
宇宙空間に待ち構えているのは、寂しい別れだけではありません。ときに、思わぬ出会いもあります。2008年に打ち上げられ、故障で行方不明となっていたインドの月探査機「チャンドラヤーン1号」NASAによって再発見されるという出来事が先日起きました。
 
チャンドラヤーン1号は月の水の存在を確認するために、さまざまなセンサーを搭載してPSLV-XLロケットによって2008年10月に打ち上げられました。そして無事に月の周回軌道に投入されましたのですが、2009年8月に通信が途絶され、その存在が確認できなくなっていたのです。
 
しかし2017年の3月9日、カリフォルニア州に設置されたNASAの70メートル級のアンテナ「DSS-14」と100メートル級アンテナ「グリーンバンク望遠鏡」によって、チャンドラヤーン1号が月の上空200kmを周回していることが発見されたと発表されたのです。同探査機は小さなクルマの半分程度と非常に小さかったことが、これまでその発見を妨げてきました。
 
この件に関し、インドで月探査計画を統括していたKrishnaswamy Kasturirangan氏は「失われた探査機が8年後に発見されたことは、素晴らしい偉業だ。インド初の月探査ミッションとして、とても誇りに思う」と語っています。
 
そして、インドの次回の月面探査計画「チャンドラヤーン2号」は2018年の打ち上げを予定。こちらは最後まで、ミッションを完結してくれることを期待しましょう。
 
Image Credit:ISRO
■NASA Rediscovers India’s Lost Chandrayaan-1. Here Is All You Should Know About India’s Lunar Probe
http://www.indiatimes.com/news/nasa-rediscovers-india-s-lost-chandrayaan-1-here-is-all-you-should-know-about-india-s-lunar-probe-273270.html
■Chandrayaan-I, 'lost' in Aug. 2009, now found by NASA
http://www.thehindu.com/sci-tech/science/nasa-spots-indias-chandrayaani-lost-since-2009/article17440914.ece

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