スペースXとボーイングの宇宙飛行士輸送、2019年に遅れの可能性

20170220nxxx
 
現在、スペースXとボーイングがNASAとの契約のもと進めている商業乗員輸送プログラム(CCP)。民間の力によって宇宙飛行士をISS(国際宇宙ステーション)へと送り届けようという夢のある計画ですが、アメリカ会計検査院(GAO)の報告では初の有人打ち上げが2019年へと遅れる可能性が指摘されているのです。
 
このCCPでは、スペースXとボーイングが宇宙船を製造してNASAの宇宙飛行士をISSへと/から輸送するというもの。当初は有人打ち上げを2017年に開始する予定でした。しかしすでに両社とも計画を2018年に延長しており、さらにアメリカ会計検査院はデザインやリスク上の問題からさらなる計画の延期を示唆。NASAに対しては、バックアッププランの用意を推奨しています。
 
現在、NASAはISSへの宇宙飛行士輸送にロシアのソユーズ宇宙船の座席を購入しています。しかし一人あたり8000万ドル(約90億円)と非常に高価で、代替となる安価な手段を模索していました。そこでボーイングは宇宙船「CST-100 スターライナー」をユナイテッド・ローンチ・アライアンスのアトラスVで、スペースXは宇宙船「ドラゴン 2(有人版ドラゴン)」をファルコン9で打ち上げるべく、計画を進めていました。
 
しかし、ファルコン9にはターボポンプ周りにタービンブレードのクラック問題が浮上。この問題を修正する必要が出てきました。また今後にはファルコン9のアップグレード(ファルコン9・ブロック5/ファルコン9 1.3)も予定されており、その開発が間に合わない可能性があります。またCST-100 スターライナーでも開発や認証に関する遅れがありえそうなのです。
 
なお、NASAはすでに2018年〜2019年におけるソユーズの座席の追加購入に興味を示しています。さらに、3月13日にはNASAは予備プランに関する発表を行う予定となっています。
 
Image Credit: NASA
■SpaceX and Boeing probably won’t be flying astronauts to the station until 2019, report suggests
http://www.theverge.com/2017/2/16/14640618/nasa-spacex-boeing-astronaut-iss-2018
■Private Astronaut Taxis by SpaceX, Boeing May Not Be Ready by 2019: Report
http://www.space.com/35739-spacex-boeing-astronaut-taxis-2019-delay.html

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