約30億個の天体を含む、世界最大の宇宙地図調査が公開 ハワイのPan-STARRS観測

20161221nsky
 
夜空には無数の星や天体がまたたいていますが、その個数を実際に数えようとする人はあまりいないでしょう。しかし、科学の力でそれを実現する「デジタル・スカイ・サーベイ」という計画があります。今回公開されたデータは、ハワイのPan-STARRS(パンスターズ)が捉えた、世界最大のデジタル・スカイ・サーベイによる宇宙地図です。
 
4年以上をかけて収集された今回のデータは、ハワイに設置された1.8メーターの望遠鏡「Pan-STARRS1」により撮影されたものです。同望遠鏡はハワイから全天の3/4を5色のカラーフィルターにて12回観測し、約30億個の天体を登録しました。
 
撮影されたデータは2ペタバイトにも達し、そのデータは科学者によって見やすいように整理されたのです。その狙いはずばり、短期間での夜空の変化の観測。複数日に撮影された同エリアのデータを比較することで、Pan-STARRSはすでに新たな彗星や複数の地球に近い小惑星の発見に成功しています。
 
さらに、同データは「恒星、銀河、小惑星、カイパーベルト天体、恒星周囲の惑星、ガス雲、クエーサー、超新星爆発の跡、白色矮星、褐色矮星」のような既存の天体の変化、あるいは動き回る小惑星やカイパーベルト帯の天体の観測にも役立つのです。
 
なお、今回発表されたのは「スタティック・スカイ」と呼ばれる12回の観測を平均化したデータで、2017年には12回の観測の個別のデータがリリースされる予定です。こちらからも、天文学にとって重大な発見があるかもしれませんね。
 
Image Credit: Danny Farrow, Pan-STARRS1 Science Consortium and Max Planck Institute for Extraterrestial Physics
■A Cosmic Wikipedia: Massive Digital Sky Survey Is Unveiled for Scientists
http://www.space.com/35092-pan-starrs-digital-sky-survey-unveiled.html
■World’s largest digital sky survey includes 3 billion objects
http://www.mnn.com/earth-matters/space/blogs/worlds-largest-digital-sky-survey-includes-3-billion-objects

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