生命がいるかもしれない惑星「K2-3d」の影、地上から初観測に成功 国立天文台など

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これまでNASAのケプラー宇宙望遠鏡などが「生命の存在可能な惑星」を発見してきましたが、今回は初となる地上の天文台からの観測です。国立天文台と東京大学、アストロバイオロジーセンターは共同で、岡山天体物理観測所の188cm望遠鏡を利用し生命がいるかもしれない惑星「K2-3d」の影の観測に成功したのです。
 
この地球から150光年離れた場所にあるK2-3dは地球の約1.5倍ほどのサイズで、太陽の半分ほどのサイズの恒星を45日周期で周回しています。その距離は地球から太陽の1/5とかなり近いのですが、恒星の活動が活発ではないため地球と似た温度となり、液体の水が存在しうるのです。このように生命の存在が可能な惑星をハビタブル惑星と呼びます。
 
もともとK2-3dはケプラーのK2ミッションによるトランジット法によって観測されていました。そこで今回の研究チームは、岡山天体物理観測所の188cm望遠鏡を利用し同惑星を誤差18秒という精度で観測することに成功。このデータは2018年以降に運用を開始するジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡での観測にも役立つことが期待されています。
 
また同惑星はハビタブル惑星としてはかなり地球に近い部類ですが、それでもかなり暗く0.07パーセントしか明るさが変化しません。このレベルの変化は地上の望遠鏡から捉えられる限界の数値で、岡山天体物理観測所ではMuSCATにより3つの波長を捉えることで観測に成功したのです。
 
これまで数多く発見されてきたハビタブル惑星ですが、もちろん実際に生命の存在が確認されたものはありません。今後はジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡などの大型望遠鏡でその大気成分を調査し、さらに宇宙人の存在の謎に人類が迫ることが期待されています。
 
Image Credit: 国立天文台
■Potentially Habitable Planet’s Shadow Spotted from Earth
http://www.space.com/34838-exoplanet-shadow-spotted-from-earth.html
■生命がいるかもしれない惑星の ” 影 ” の観測に成功
http://www.oao.nao.ac.jp/public/research/k2-3d/

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