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米空軍は13日、緊張が高まる朝鮮半島での事態に備えて戦略爆撃機「B-1Bランサー」を韓国国境付近に展開しました。それに伴い航空自衛隊のF-2戦闘機九州周辺で編隊飛行し、さらに烏山でも韓国空軍や在韓米軍の戦闘機とともに低空飛行を行なっています。
 
B-1Bは「愛称:ランサー」とも呼ばれ、元となるB-1が1960年台に開発を、そして1980年代に運用が始まった戦略爆撃機です。大型爆撃機としては珍しく可変翼を備え、超音速での飛行が可能です。またステルス性能も備えています。開発元は後にボーイングに吸収された、ロックウェル・インターナショナルです。
 
もともと核/通常攻撃を考慮して開発されたB-1ですが、現在配備されているB-1Bには核攻撃能力は搭載されていません。また従来計画されていたB-1Aによる超音速侵入による核攻撃というコンセプトは変更され、ステルス性を向上させ最高速度が低下した超低空亜音速侵入を目的としたB-1Bが誕生したという経緯があります。
 
今回飛来した2機のB-1Bはグアム島の基地から移動してきたものです。また北朝鮮は9月9日に5回目となる核実験を行なっており、今回のB-1Bの展開はそれに対する牽制目的と思われます。
 
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Image Credit: 在日米軍司令部
■米空軍との共同訓練の実施について
http://www.mod.go.jp/asdf/news/houdou/H28/0913.pdf

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