20160705njuno
 
2011年に打ち上げられ、約5年間も宇宙を飛行してきた木星探査機「ジュノー」。そのジュノーが7月4日の20時53分(日本時間:7月5日13時53分)、とうとう木星の周回軌道へと無事投入されました!
 
ジュノーは極軌道(南極や北極を通る軌道)を回る衛星として、さらに太陽光発電をする衛星として初めて木星への投入が成功したことになります。そして今後20ヶ月にわたり、謎に包まれていた木星の大気の組成や重力場、磁気に関する観測を行います。木星には地球よりはるかに強い地磁気が存在していおり、極に巨大なオーロラが形成されることでも知られています。ジュノーはその理由の解明や、さらには木星がどのような経緯で形成されたのかについても調査を行う予定です。
 
ジュノーの軌道投入の準備は4日前から始まりました。コンピューターには最後のプログラムとして、軌道投入時の観測装置やエラー測定装置のオフを指示。そして2時間前には太陽と逆方向を向き、バッテリー駆動によるシステム稼働を開始しました。そして注意深く高度と衛星の回転を調整し、約35分間のエンジン噴出を行ったのです。
 
ジュノーはすでに地球との交信システムを復帰させており、2日後には科学観測装置を再起動させる予定です。また10月にはエンジンを再噴射し、最大高度4200kmの高偏心軌道へと移行します。そして20ヶ月の観測を終えた後にジュノーは木星大気中で燃焼し、そのミッションを終える予定です。
 
Image Credit: NASA
■Juno arrives at Jupiter after five-year voyage
http://www.gizmag.com/juno-jupiter-arrival/44133/

-ads-

-ads-