20160612nx
ボコボコした月の表面には海や大洋、湖、沼、入江など、水に関連した地形がたくさんあります。それらの模様は地球からも目にすることができるのですが、ちょっとめずらしい月の一面が見られます。6月12日21時〜22時頃、月の表面に「月面X(Lunar X, Werner X)」が観察できるんです!
 
これは月の高地にあるLa Cailleや、Blanchinus、Purbachといったクレーターの合わさる地点に存在する地形で、太陽光の当たり方によって上弦の月の時に年に数回観察することができます。月面Xが観察できるのは、月の昼(明るい部分)と夜(暗い部分)の間の地点です。
 
月は自転と公転が同期しているため、地球に「表面」しか見せることはありません。これは重力差がある天体間には「潮汐力」が働き、そのような関係になることが多いのです。ただしその回転は常に一定なわけではなく、若干「縁」が見えることもあります。そして太陽の光の当たり方が適切だと、今回のような「月面X」が観察されるのです。なおWeather Newsによると、次回の月面Xは8月10日の20時30分前後に観察できるそうです。
 
ただし月面Xの観察は肉眼では難しく、観察には望遠鏡や望遠レンズを装着した一眼レフカメラが必要です。そこで、Weather NewsではオフィシャルホームページYouTubeニコニコ動画望遠鏡を使った実況中継を行ないます。繰り返しますが、月面Xが見られるのは6月12日の21時〜22時頃、ピークは21時30分ごろです。ぜひお見逃しなく!
 
Image Credit: Universe Today
■月面にX(エックス)現る!
http://weathernews.jp/s/topics/201606/070075/

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