20160516super
 
宇宙ではさまざまな天体現象が観測できますが、その中でも大きな恒星が爆発する「超新星爆発」は最もダイナミックな現象の一つでしょう。そして今回、NASAが15年にわたって観察し続けた超新星「タイコ(SN1572)」の爆発による残骸(超新星残骸)の膨張の様子が動画で公開されました。
 

 
この超新星爆発を起こしたのは、「タイコ(SN 1572)」と呼ばれる超新星です。カシオペヤ座に位置するこのタイコの発見は1572年とかなり古く、またその超新星爆発の明るさは金星と同等の「-4等級」にも達しました。現時点ではこの超新星を肉眼で確認することはできませんが、チャンドラX線観測衛星が1万光年離れたその残骸を捉えることに成功しています。

今回撮影された動画は、2000年から2015年までに撮影した画像を合成したものです。超新星爆発の後、タイコは衝撃波とともに超高温の雲と星間物質を撒き散らしました。その衝撃波は19億km/hにも達したと計算されています。また、タイコはもとは白色矮性と恒星からなる「近接連星系」で、お互いが融合したことにより超新星爆発が起きたと予想されています。
 
このような超高エネルギーの現象にはX線での観測が適しており、その観測には運用を断念したX線天文衛星「ひとみ」が大いに活躍するものと期待されていたのですが…。ただ起きてしまった事故は仕方ないので、今後の宇宙開発プロジェクトの巻き返しとX線天文学の発展に期待したいですね。
 
Image Credit: NASA
■Watch the Astounding Aftereffects of an Exploding Star
http://mic.com/articles/143441/watch-the-astounding-aftereffects-of-an-exploding-star#.L99aS3OT4

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