なぜ? 太陽の170億倍「巨大ブラックホール」が宇宙の僻地で発見


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ブラックホールといえば、無数の銀河が集まる中心でひっそりと息を潜めている…だけではなかったようです。今回の太陽の質量の170億倍という「巨大ブラックホール」はこれまでの常識とはことなり、周りに銀河が20個ほどしかない「僻地」から発見されたのです。
 
この巨大ブラックホールは「NGC 1600」という楕円形の銀河の中心に存在しています。これまで、多くのブラックホールは銀河が多く集まる「都会」で発見されてきました。ですので、今回の発見が注目を集めているのです。宇宙空間にはNGC 1600のようにそれほど大きくない銀河団がたくさんありますが、それらの中にも超巨大ブラックホールがありえるってことなんです!
 
これまで、天文学者はブラックホールの発見するために銀河の星星の膨張を利用してきました。ブラックホールが大きくなれば、星星の集まりもまたそのサイズを大きくすると考えられていたからです。しかし、今回発見された超巨大ブラックホールはその指標から考えられるよりも10倍も大きいものでした。
 
なぜこのような僻地に超巨大ブラックホールがあったのか…ですが、一つの仮説があります。それは、「もとはこの場所に2つのブラックホールがあり、やがてそれらが1つに合体して周りのガスを食い散らした」というもの。2つのブラックホールが近かっため、星星の膨張も少なかった可能性があります。
 
これまで常識だったことが一気に覆るなんて、天文の世界は本当に興味深いですね。もしかしたら私たちの銀河のそばにも、超巨大ブラックホールが潜んでいるかも?
 
Image Credit: NASA, ESA, and D. Coe, J. Anderson, and R. van der Marel (STScI)
■Black hole weighing 17 billion suns found in “cosmic backwater”

Black hole weighing 17 billion suns found in “cosmic backwater”
A black hole in a quiet part of the universe has surprised astronomers by turning out to be 10 times larger than it should be.

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