3月9日は日本では4年ぶりとなる「部分日食」が観測できます。4年前の皆既日食の際は鹿児島県の屋久島や悪石島、今回はインドネシアで皆既日食がみられるのですが、ふと思うことがあるんです。「どうして観測場所によって皆既日食と部分日食にわかれるの」、と。
ありがたいことに、そんな疑問をひと目で解決してくれる3DモデルがNASAによって公開されました。上の画像は月によってどのように太陽光が遮られるのかを表しているのですが、皆既日食となる地域はほんの一部なんですね。日本にも少し影がかかっているのですが、残念ながら影の端っこなので太陽の一部しか欠けない「部分日食」になるのです。
こちらは今回の日食でどれくらい太陽が欠けるかの一覧です。インドネシアやマレーシアでは太陽が大きく欠ける日食が観測できることがわかります。また、皆既日食の最中には太陽を取り巻く「コロナ」や太陽から吹き出す「プロミネンス」、そして皆既日食のはじめと終わりに太陽の一部が光り輝く「ダイヤモンドリング」と呼ばれる現象が観測できます。
なお、日本では場所によって日食の面積が最大になる時間と、その割合が異なります。
・那覇は10時29分19秒:欠ける面積は20%
・京都は10時59分13秒:欠ける面積は13%
・東京は11時08分27秒:欠ける面積は15%
・札幌は11時18分12秒:欠ける面積は5%
また、太陽は非常に強い光を放っています。肉眼で直接観測することは絶対に避け、専用の器具を利用して安全に観察しましょうね!
Image Credit: NASA
■Southeast Asia to Witness Total Solar Eclipse Next Week (Video)
http://www.space.com/32137-total-solar-eclipse-southeast-asia-video.html